大きな振幅でゆったりと揺れる「長周期地震動」に超高層ビルはどこまで耐えられるか。実際に壊れるまで揺らして確かめる初の実験が2013年12月11日、防災科学技術研究所の施設「Eディフェンス」(兵庫県三木市)で行われた。高さ約25メートルの試験体は、東海、東南海、南海の3連動地震で想定される長周期地震動の3.8倍の強さで揺らすまで倒れなかった。 試験体は高さ約80メートルのビルを模した18層の鉄骨造り。3連動地震の想定の3.1倍の地震動を加えると、低層階がゆがみ、全体が傾く倒壊状態になった。その後、震動台の能力