家族の絆と佳子さまの信念 成年皇族としての歩み10年目に…

秋篠宮家の次女・佳子さまは29日、29歳の誕生日を迎えられた。

この1年で、活動の幅が大きく広がった背景には、家族の絆と佳子さまの信念があった。

赤坂御用地を散策される佳子さま。

あさぎ色の振り袖は、姉の小室眞子さんが着用していたもの。

2023年は4年ぶりに外国訪問が再開し、11月に外交関係樹立150周年を迎えた南米・ペルーをご訪問。

その際にも、眞子さんから譲り受けた振り袖やワンピースで、国際親善に努められた。

佳子さま「皆さんにお会いできてとてもうれしいです。ここに来られて本当に幸せです」

事前に現地の手話を覚え、特別支援学校の子どもたちと直接会話を交わすなど、各地で交流を深められた。

また、記念コンサートでは、ペルーを代表する音楽家ルーチョ・ケケサーナさんの演奏を鑑賞された。

秋篠宮ご夫妻のペルー訪問をきっかけに、家族ぐるみで親交があるケケサーナさんに、佳子さまはある写真を見せられたそう。

音楽家 ルーチョ・ケケサーナさん「当時、僕が秋篠宮さまにプレゼントした2つの楽器と一緒に、佳子さまが写っていました。すごくアットホームな写真でした。音楽には、文化を結びつける強い力があるとすごく感動しました」

一方、国内では、出席を重ねるガールスカウトのイベントで、小・中学生たちにこう呼びかけられた。

佳子さま「社会の中では、大人から子どもへ、無意識なものも含め、偏った思い込みが伝わっていることが多々あると感じます。次世代を担う子どもたちが、ジェンダーにとらわれず、自分の思い描いた未来に向かっていくことにつながるよう願っております」

これまで、さまざまな行事で「誰もが幅広い選択肢を持てる社会」を願う思いを、繰り返し述べてこられた佳子さま。

側近によると、そうした姿に共感した団体から出席の依頼が増えているという。

成年皇族としての歩みは10年目を迎え、積み重ねた経験が充実した活動へとつながっている。