いたずらタヌキを捕まえたおじいさんは、天井につるして懲らしめていました。
しかし悪いタヌキは優しいおばあさんに嘘を言って、おばあさんを棒で殴って逃げてしまいました。
(福娘童話集より読ませていただいています。)
飛脚が将軍様に献上する刀を持って走っていると、大タコがサルを海に連れて行こうとしている所に出くわします。
(福娘童話集より読ませていただいています。)
あるお寺の小僧さんに狐がとりつき、自分は百七十歳の九尾きつねだと喋り始めました。
年を取って弱ってきたので、神として祀って供え物をしてほしいと言うのです。
(福娘童話集より読ませていただいています。)
村の川はとても流れが速く、橋をかけてもかけてもすぐに流されてしまいます。
そこで村人は日本一の橋造り職人に頼むことにしました。
(福娘童話集より読ませていただいています。)
洗濯したはずの子供の服が汚れているのを怪しんだ夫婦が、夜、子供の服を見張ることにしました。
すると飼い猫が子供の服を着て出かけていくではありませんか。
(福娘童話集より読ませていただいています。)
おつかい途中の小僧さんに、いたずらタヌキが街の酒屋のでっちさんに化けて声をかけてきました。
小僧さんは怪しいと思い、タヌキに化かされないようにまゆにつばをつけました。
(福娘童話集より読ませていただいています。)
お奉行様が浜でとれた奇妙な魚の名前を知る者に百両を与えるとお触れを出しました。
そこで浜助は奉行所でその魚を見せてもらう事にしました。
(福娘童話集より読ませていただいています。)
ある夜、泥棒に気付いたおじいさんは、ひとつ泥棒を騙してやろうとおばあさんに「一度寝たら朝まで目覚めないおまじないを教えてやろう」と話しかけました。
(福娘童話集より読ませていただいています。)
江戸の下町に住んでいるおしずとたいちの親子の所に、ある日おこまという女が訪ねてきて、「あずけていた息子を返してくれ」と言ってきました。
しかし、昔あずかったおこまの息子は病で死んでしまっています。
たいちは自分の息子だと言うおしずとおこまの二人の言い争いは続き、とうとう町奉行の大岡越前守に訴え出る事になりました。
(福娘童話集より読ませていただいています。)
腕の立つ侍がある晩、仲間と碁を打っていると、行燈の油がやけに早くなくなる事に気付きます。
これは怪しいと部屋の外から見ていると、大きなネズミが油を舐めにきていました。
そこでネズミ退治のために猫を連れてくることにしたのです。
(福娘童話集より読ませていただいています。)
福井県の古いほら穴に、人魚の肉を食べた女が八百歳まで生きて身を隠したという伝説があります。
これはその女がまだ幼い頃のお話。
(福娘童話集より読ませていただいています。)
ある村に山の向こうからボロボロの着物の老人が雨に濡れながらやってきました。
村人たちは「貧乏神に違いない」と追い出しにかかりますが、ただ一人善のじいという人だけが親切に家に泊めてくれました。
働き者の夫婦が赤ん坊をつれて畑に行き、草むらに赤ん坊を寝かせてせっせと働いていました。
すやすやと眠っているとばかり思っていた赤ん坊でしたが、目を覚ますと蝶々を追ってよちよちと歩き出したのです。
和尚さんに法事をお願いする言付けを頼まれた人がやってきました。
「そこなしひしゃくのこのこのざえもんさんの家で法事をするので昼過ぎに来てください」
和尚さんは快く引き受けましたが、その名前の家に心当たりがありません。
困った和尚さんお使いから帰ってきた一休さんに訪ねました。
(福娘童話集より読ませていただいています。)
勉強が嫌いで物を知らない和尚さんの所に、怖そうな旅の僧が禅問答をするために訪ねてきました。
困った和尚さんは、もち屋の六助に代役を頼みます。
(福娘童話集より読ませていただいています。)
ある日、吉四六さんが空の星をほうきで落とすと言い出しました。
村人たちは笑いますが、星は金でできているので大儲けできると聞き、夜に吉四六さんの家の前に集まりました。
(福娘童話集より読ませていただいています。)
吉四六さんの隣の夫婦はいつもけんかばかりしています。
そこで吉四六さんはお隣との間に垣根を作る事にしました。
たまたま通りかかった庄屋さんが話しかけてきて・・・
(福娘童話集より読ませていただいています。)
腕の良い大工の若者が村のきれいな娘さんにお嫁さんになってくれるように頼みました。
でも、娘さんはその気はありません。
断るために、畳が60枚もある大きな家を一日で建てる事が出来たらお嫁さんになりましょうと言いました。
困った大工は考えて、ある策を思いつきました。
(福娘童話集より読ませていただいています。)
山奥の村に暮らす馬子の若者に家に、ある日、きれいな娘が訪ねてきました。
そのまま家に住み着いた娘を男はすっかり気に入り、そのまま嫁にすることにしました。
しかしその幸せは長くは続かなかったのです。
(福娘童話集より読ませていただいています。)
海で大威張りのクジラを面白く思わない魚たちが、クジラをやっつける相談をしていると
なまこが「わしにまかせてくれ」と言いました。
そしてクジラに泳ぎ勝負を持ち掛けたのです。
(福娘童話集から読ませていただいています)
毎日みぞう沼の草を刈っていた孫四郎は、ある日、沼の中から出てきた美しい女に声をかけられました。
草刈りのお礼をしたいという女に、孫四郎はお伊勢参りがしたいと言い、
女はそのお金と、富士山近くの青沼にいる妹への手紙を託しました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
お母さんが男の子に「昆布を買ってきておくれ」と頼みました。
男の子は忘れないように口の中で「昆布、昆布」と言いながら歩いて行きましたが、
途中の溝を「ピントコショ」とまたいでしまいました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
海のそばの井戸は塩辛くとても飲めたものではありませんでした。
そこに一人のお坊さんが通りかかり、娘さんに水を飲ませてもらいたいと頼みました。
塩辛い水は飲めないと断る娘さんたちに、お坊さんは美味しそうに飲んで見せました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
スズメはお母さんの危篤の知らせを聞いて仕事中の泥も落とさず
大慌てでかけつけました。
しかし、キツツキは自分のお母さんの危篤の知らせを聞いても
ゆっくりとお化粧して着飾って行ったのでした。
(福娘童話集から読ませていただいています)
竜は千年生きると天に昇ると言われています。
亀の大将はもう三千年も生きているので天に昇る事ができます。
それを知った息子や嫁や孫やひ孫たちも一緒に天に昇りたいと言い出しました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
ある男が便所の小窓から見かけたのは、ネコとキツネ。
ケンカでも始めるのかと思ったら、なんと二匹は仲良く踊り始めました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
むかし松城町に住む徳嵩源五郎が山で親と死に別れた子ザルを拾ってきました。
子ザルはまつと名付けられ、我が子同様に可愛がられて育ちました。
ある日、源五郎とまつの芸を見た殿様は、まつを気に入り、ゆずって欲しいと言い出しました。
源五郎が困りました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
むかし土佐に、とんちの上手なたいさくという人がいました。
たいさくはある日、町で「わしらの山にはブッポウソウという珍しい鳥がいる」と言いふらしたので、
それを聞いたお殿様がたいさくの家の近くの山まで道をつくって出かける事にしました。
しかし、山には野バトしかいません。
怒ったお殿様はたいさくを呼び出しました。
(福娘童話集から読ませていただきました)
息子がとてもひねくれもののトビの親子がいました。
父親が死ぬ間際、ちゃんとしたお墓で眠りたいと思いわざと逆の事を言いました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
大分の山弥之助氏定という長者が商売の帰り道に仲間と十六山で休んでいると、
仲間の鼻の穴に蜂が入って出て行くのを見ました。
仲間が起きて「十六山には黄金が埋まっている」と言うのを聞いた山弥は、
それから何年も山を掘り続け、黄金を見つけて長者になりました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
昔、那賀郡田中村(→今の和歌山市)というところに、赤尾長者と呼ばれる長者がいました。
長者には子供がいませんでしたが、ようやく可愛い男の赤ちゃんを授かりました。
ところが事故でその子が死んでしまい、長者は悲しんで、生まれ変わってもわかるようにと、
手のひらに名前を書きました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
昔は梓川には橋がかかっておらず、子供たちは向こう岸の子供と大声で叫んだり物を投げたりして遊んでいました。
清兵衛とおせつもそんな子供でした。
(福娘童話集から読ませていただいています)
奈良の東大寺で、「華厳経」というお経(きょう)の話しをする会が、初めてもよおされる事になった時、
誰がお経の話をするかで悩んでいると、天皇が夢のお告げで
「朝一番に寺の前を通りかかった者を先生にすればよい」と言ってきました。
そこで朝早くから誰が通りかかるか待っていると、
魚を入れた大きなザルをてんびん棒でかついだサバ売りがやってきました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
揺動ヶ淵で大事なナタを落としてしまった男はあわてて飛び込んで死にかけてしまいました。
しかし目を覚ますとそこは竜宮でした。
男は美味しい料理とお酒をふるまわれて、3時間楽しく過ごして帰りましたが、
家では誰かの葬式をしていました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
むかしむかし、柿が大好きな和尚さんがいました。
柿の実が生ると全部ひとりで食べてしまうのです。
ある秋、小僧が留守番をしていると、柿の実が二つ生っているのを見つけました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
むかしむかし、とても怠け者の男がいました。
男は大旦那のところで働いていましたが、遊んで使い果たしては
大旦那に借金をして、まだ一度も返していません。
お正月を前にしてお金が無くなった男は、ある事を思いつきました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
むかし、千葉県東部の東金に宗兵という商人がいました。
ある日、宗兵が江戸で商売をして戻ってくる途中の山に、おいはぎが出ました。
しかし宗兵はあわてず、おいはぎに話をしました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
むかし、薩摩の国で塩がとても少なくなった年がありました。
川内のお寺でも、和尚さんから小僧まで塩を求めて走り回っていました。
ある時、本堂の掃除をしていた小僧は、大黒様がどっしりと座っているのを見て、
「みんなが塩不足で困っているのに・・・」と愚痴をこぼしました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
むかし、亀は足が長く背が高い動物でした。
けものたちの力比べではいつも一番強いイノシシが
威張って「エヘン、エヘン」とやっているのを真似して、
亀も「エヘン、エヘン」。
二人は意地をはり合います。
(福娘童話集から読ませていただいています)
ヘビが昼寝をしていると、土の中から茅が芽を出してヘビの身体を貫いてしまいました。
ヘビは目を覚ましましたが身動きが取れません。
さあ、困りました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
むかし、中国武術が得意なトラが、沖縄の空手が強いと聞いたので闘って
沖縄を支配しようとやってきました。
誰もが怖れて勝負をしようとしない中、一匹のヤマネコが名乗りを上げました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
むかしむかし、浜名湖の近くの海で夜になると海中で何かが明るく光りました。
それが何か誰にもわかりません。
そこで漁師たちはアミですくってみると、古い木造の観音様が出てきました。
観音様は近くのお寺に納められました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
鉄砲を作る職人の八兵衛はウグイスが大好きで、美しい声のウグイスを何羽も飼っていました。
ある時、近くの宿屋に泊まった殿様が、この八兵衛のウグイスの声を聞いて家来に探させました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
長崎に伊勢屋という欲張りな主人がいました。
唐人屋敷のアチャさんが、中国に帰る前に伊勢屋に挨拶に行くと、
土蔵の石垣の中から青く光る石を見つけ、これを売って欲しいと言いました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
むかしむかし、平吉と言う男が龍神の描かれた掛軸を手に入れました。
平吉は掛軸を床の間にかけて、毎朝、野菜と米と水を盃に入れて祈っていました。
するとある朝、盃の水がなくなっているのに気づきました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
円海長者は川原に寝そべっていた大きな赤牛を拾って飼うことにしました。
餌を食べては寝ている牛は「なまくら牛」と呼ばれるようになりました。
そんな頃、都で法皇が三十三間堂を建てる事になり、大きな棟木を運ぶために
国中から力持ちを集めていました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
昔々、日向の国に伊波礼毘古命(いわれびこのみこと)という人がいました。
伊波礼毘古命は高千穂を出て、軍を率いて東の方に向かいましたが、
大阪湾で大和の国の長髄彦(ながすれひこ)に矢を浴びせられました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
一人暮らしの若者は貧乏なのでお嫁さんを貰うことが出来ませんでした。
ある日、庭木の雪囲いを外していると、そばに綺麗な娘さんが立っていました。
でも、話しかけても返事をしません。
よく見ると、その娘さんは人形だったのです。
(福娘童話集から読ませていただいています)
おばあさんが一人でやっている粗末な宿屋には、旅人が時々泊まりますが、
不思議な事にみんな姿を消してしまいます。
ある時、一人のお坊さんがこの宿に泊まりました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
昔々、但馬の国の高柳というところにとても大きな大きな柳の木がありました。
おりゅうという美しい娘は、ひまを見つけてはこの柳の木の下で過ごしていました。
村人たちは、おりゅうは柳の嫁さんだと噂しました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
スズメを捕まえて隣の国に持っていけば高く売れると話すお父さんに、
息子が「そんな事は簡単だよ」とある方法を考えました。
早速息子は、酒かすと椿の葉っぱを持ってきて、罠を仕掛けます。
(福娘童話集から読ませていただいています)
一人暮らしの娘はいつも「おじいさんとおばあさんが欲しいなあ」と思っていました。
ある日、娘がかぼちゃ畑にいると、裏山から鬼が落ちてきました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
むかしむかし、くいち朗というお百姓さんがいました。
ある時、殿様が田んぼに通りかかり、家来が道を尋ねたところ、
くいち朗は重たいスキを片手で持ち上げて道を教えました。
お殿様はその力持ちなのにビックリ!
(福娘童話集から読ませていただいています)
むかしむかし、小川のそばに太郎とお母さんが住んでいました。
貧しい暮らしでしたが、太郎はとても働き者でした。
ある日、雨に濡れた太郎は高い熱を出してしまい、
お医者に見せるお金のないお母さんは一生懸命看病しました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
侍屋敷の主人が友人と池に面した縁側で話をしていると、
お菓子の器からまんじゅうが一つ浮かび上がり、池に飛んでいきました。
そのまんじゅうの飛んでいく先には大きなガマガエルが一匹。
ガマガエルはまんじゅうをパクリと食べてしまいました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
むかしむかし、向河原に千亀女という美人がいました。
町の誰もが振り返らずにはいられないほどの美人で、千亀女の母はそれが自慢でした。
ある日、有名な運慶が作った観音様がお寺に迎え入れられる事になり、
千亀女と母はそれを見に行きました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
とんちの上手な是市という若者が隣村に出かけたとき、突然の雨に降られて
一軒の家で雨宿りをさせてもらいました。
いろりの火で服を乾かしているのですが、火が弱くてなかなか乾きません。
そこで是市は、いいことを思いつきました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
ある所に、大金持ちでとてもケチな長者がいました。
貯めたお金を土蔵に居れていましたが、ある時、小判が一枚足りない事に気付きます。
泥棒を捕まえてやろうと土蔵を見張っていると、夜中に土蔵からひそひそと話し声が聞こえてきました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
日蓮上人が金沢の本泉寺にやって来た時の事、
いたずらばかりするカワウソが村人に捕まって首を絞められていました。
日蓮上人はそれを可哀そうに思って、逃がしてやったのです。
(福娘童話集から読ませていただいています)
むかしむかし、布引山のふもとの村に、とてもケチなお婆さんがすんでいました。
お婆さんは自分が損をするのが大嫌い。
なので、人付き合いも避けていました。
ある日、近くの善光寺のお祭りに村人たちが誘いに来ましたが、お婆さんは知らんぷり。
でも、突然牛がお婆さんの洗濯物を角に引っかけて走り出してしまいました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
ある所に寝てばかりいて寝太郎と呼ばれる男がいました。
ある日、寝太郎派起き上がって父親に千石船を二そう作ってくれと言い出しました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
悲しいお話です。
昔々、お銀と小金という仲の良い姉妹がいました。
姉妹は腹違いで、お銀の母親が亡くなってから後妻に来た小金の母親は、
小金だけを可愛がり、お銀に冷たくあたりました。
ある日、母親は邪魔なお銀を殺してしまおうと考えました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
昔、江戸の浅草に貧乏な野菜売りの男が、年老いた父親とおかみさんと三人で暮らしていました。
父親が寝たきりになったため、看病をしながら仕事もなかなか手に着きません。
お金がないので医者に見せる事もできず、ますます貧乏になりました。
飼っていた猫に餌をやる事もできないため、男は猫に「好きなようにしてくれ」と言いました。
すると次の日から猫は姿を消してしまいました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
昔、岩脇の海沿いにお金とお倉という娘が住んでいました。
お金は意地悪で村の皆に嫌われていましたが、お倉は優しくて皆に親切にしていました。
ある日、二人がそれぞれいつも行く浜で、はまぐりを取っていると、
旅のお坊さんが通りかかりました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
昔、子供なのにお酒の大好きな子ザルがいました。
こっそり人の家に忍び込んでお酒をなめるのです。
それを知った猟師がお酒を使って子ザルを捕まえてやろうと、
お酒の入った桶を道に置きました。
子ザルはそれが気になって仕方ありません。
(福娘童話集から読ませていただいています)
庄屋の勘右衛門が豆まきをしていると、赤鬼が家に飛び込んできました。
あちこちで豆をぶつけられて青あざだらけの鬼を見て可哀相に思った勘右衛門は、
鬼を中に入れてもてなしてやりました。
その年から勘右衛門の田んぼで不思議な事が起こり始めました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
目の悪いおばあさんは、お虎という幼い孫娘をとても可愛がっていました。
ある日、旅のお坊さんが訪ねてきて、
「おばあさんの目は子供の生き胆を食べさせたら見えるようになる」と言いました。
しかし、子供の生き胆を手に入れるなんて無理です。
ところが、お虎がその話を聞いていたのです。
(福娘童話集から読ませていただいています)
怠け者の男が働かずにいると、とうとうお金もお米もなくなってしまいました。
男が寝ているだけの仕事はないかと歩いていると、見世物小屋の親方が丁度いい仕事があると言ってきました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
炭焼きの甚兵衛がある日お昼に峠を通ると、
いつも早朝には眠っているキノコたちが輪になってどんちゃん騒ぎをしていました。
楽しそうなので仲間に入ってすっかり仲良くなった甚兵衛は、
何気なく「一番嫌いなものは何だ?」と尋ねました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
江戸の大きな店の跡取り息子として生まれた万吉は鼻が低く、
父親はそれを悩んで天狗に鼻を高くしてもらう願掛けに行きました。
天狗に「高慢になれば鼻が高くなる」と言われた両親は、
それから自分たちも周囲の者たちも万吉を褒めて煽てて育てました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
ある男が大金持ちのお婿さんになる夢を見ました。
外に出てみると夢に出てきたのと同じしゃもじが落ちていました。
男がそのしゃもじで自分のほっぺたを撫でてみると、
ほっぺたが歌いだしました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
貧乏な夫婦が豆まきをしました。
いつも「鬼は外、福は内」とやっても福は来ないので、
「鬼は内、福は外」とやってみたところ、
その夜、本当に鬼たちがやってきました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
テレビでお馴染みの水戸黄門の子どもの頃のお話。
黄門さまは子どもの頃、大変な悪ガキでした。
ある日、家来に好物は何かと尋ねると、家来は見栄を張って
本当は大嫌いなカミナリと小豆がゆだと答えました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
深い雪に閉じ込められてしまった山寺でひとりのお坊さんが食べるものがなくて死にかけていました。
そこで観音様に食べ物を恵んでくださるようにお願いをしました。
すると本堂のすみの壊れた所から、外に何かが横たわっているのが見えました。
それは死んだ鹿でした。
(福娘童話集から読ませていただいています)
子供を望む夫婦が長谷寺で祈願して、美しい姫を授かりました。
それから何年かして母親は病の床で姫の頭に鉢をかぶせ亡くなりました。
鉢はどうしても頭から外れません。
父親が新しく迎えた奥さんに嫌われた姫は、家を追い出されてしまいました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
諫早の中村大蔵という腕の良い刀鍛冶が神剣を打っていると、
一人の女が銛を作って欲しいと頼みに来ました。
その必死な願いに大蔵は折れて、三日で銛を仕上げました。
実はその女は山下渕の主だったのです。
(福娘童話集から読ませていただいています)
男が荒地を耕していると石に当たって鍬を壊してしまいました。
鍛冶屋で直してもらおうと歩いていると、子供たちがキツネを虐めています。
男は鍬を直すためのお金でキツネを買い取って逃がそうとしましたが、
鍬が直らなければ仕事にはならないので困ってしまいました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
毎年節分にいくら「福は~内」とやってもちっとも福が来ないので、
おじいさんはある年、「鬼は~内」と豆まきをしてみました。
すると本当に鬼がやって来たのです。
(福娘童話集から読ませていただいています)
おばあさんの庭の裏にはタヌキが住んでいました。
首に数珠を巻いたタヌキは人間にあこがれていました。
ある日、首に数珠を巻いた友助という男がおばあさんを訪ねてきて
庭の手入れをしてくれると言いました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
一生懸命字を書いていた小野道風は、自分の字、日本人の字が書けなくて悩んでいました。
もう筆を持つ事もできないでいる小野道風に友人は散歩に出る事をすすめてくれ、
道風は外に出ました。
池のそばまで来ると、カエルが柳の枝の先の虫を狙って飛びつこうとしています。
しかし何度やっても失敗ばかり。
(福娘童話集から読ませていただいています)
雲の上で昼寝をしていたカミナリさまが、うっかり加茂神社に落ちてきました。
カミナリさまは背中に太鼓を背負っているので、動くたびにドカーン、ドカーンと雷を落とします。
困った神主さんは、加茂明神にお願いしました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
戦国時代を終わらせて平和な江戸幕府の礎を築いた徳川家康の
子どもの頃のお話です。
(福娘童話集から読ませていただいています)
ある宿屋でたまたま一緒になった三人の商人が、
それぞれの国自慢をしました。
奈良の商人は大仏さまのお風呂に使う風呂桶を作る話、
江戸の商人は一日に何万本も売れる団子の話、
越後の商人は高さ10里幅4里もある大竹の話。
皆で越後の大竹を見に行くことになりましたが、
慌てたのは越後の商人です。
(福娘童話集から読ませていただいています)
大の年寄り嫌いな山口の殿様は、国の年寄りを姥捨山に捨てさせていました。
でも、自分の母親を捨てることが出来なかった若者は納屋のすみに母親を隠しました。
その頃、隣の国の殿さまから無理難題を出された山口の殿さまは困っていました。
(福娘童話集から読ませていただいています)
大きなネコと小さなネコが、ある日それぞれ、おむすびを拾いました。
大きなネコは小さなおむすびだったので、大きなおむすびを拾った小さなネコに、
取りかえてくれるように頼みます。
(福娘童話集から読ませていただいています。)
酔っぱらってのどが渇いた男は、道端のおけの水を飲んでしまいました。
そのおけにはボウフラがわいていたので、男は気持ち悪くなりました。
家で苦しんでいると、友人が「それなら金魚を飲んでボウフラを食べてもらうといい」と言うので、
男は金魚を飲み込んだのですが、今度は金魚が泳ぐので気持ち悪くなりました。
(福娘童話集から読ませていただいています。)
長崎県の民話です。
侍が悪いイノシシ退治のため出かけると、
そこにいるはずのない女中が来ました。
タヌキが化けたものだと思い矢を放つと、
血の跡が点々と家の方に続いていました。
(福娘童話集から読ませていただいています。)
働き者の弟の所に怠け者の兄がやってきました。
そこで食べた大根汁がとても美味しかったので、作り方を聞いて帰り
自分でも作ってみようとしましたが、大根は煮えません。
そこで改めて弟に作り方を教えてもらいました。
(福娘童話集から読ませていただいています。)
働き者の与作の家には、怠け者で大飯食らいの嫁がいました。
でも、嫁は与作の前ではご飯を少ししか食べません。
不思議に思った与作はある日、仕事にいくふりをして天井裏に隠れました。
(福娘童話集から読ませていただいています。)
長崎に来ていたオランダ人が帰国する前に通訳の人たちに
お礼に欲しい物を国から贈りましょうという話になりました。
通訳たちはあれこれと欲しい物を言いますが、
中に一人だけ何も言わない男がいました。
男の望みはただ、江戸に置いてきた妻子に会いたいだけだったのです。
(福娘童話集から読ませていただいています。)
山へ柴かりに行ったおじいさんは、のどが渇いて近くにあった桃の実を食べました。
すると元気いっぱい。
家に帰ったおじいさんに、おばあさんはビックリしました。
(福娘童話集から読ませていただいています。)
旅に出る小僧さんに和尚さんが三つの忠告をします。
「柱のない家で宿をとるな」
「女房の方が親切な家には気を付けろ」
「ネズミは年を取ると化け物になる」
わけがわからない言葉でしたが、それは命を守る大切な教えだったのです。
(福娘童話集から読ませていただいています。)
子供たちに虐められているキツネを買い取って助けた若者の家に、
美しい娘がやってきます。
娘は自分を先ほどのキツネであり、恩返しをしたいと言います。
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困っている弱い動物や人を助けて恩返しをされるお話は民話によくあります。
それも、大金持ちや強い人ではなく、その日その日をやっとのことで生きている
貧しい人やお年寄りが施しの心で善行をするお話が多いですね。
自分もいつ困ったことになるかわからない状況で、
助け合いこそが大事なのだと子供たちに教える物語になっているのでしょう。
(福娘童話集から読ませていただいています。)
有名な上杉謙信と武田信玄のお話です。
これは現代でもよく例えに使われますね。
戦は勝つためなら手段は選ばないものですが、
日本の武将には卑怯な手を使うのは「恥」と感じる大和魂がありました。
今の世の中を渡っていくには甘いと言われそうですが、
対局をとらえる器をよく表しているお話ではないでしょうか。
時も場所も越えてこのように伝えられているのですから。
(福娘童話集から読ませていただいています。)
佐渡島の海辺の貧しいおばあさんの飼い猫が
美しい娘に化けて恩返しをします。
江戸で人気になった「おけさ」は、それでもやはり猫でした。
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自分を大事にしてくれた貧しいおばあさんに恩返しをする猫はどこか「鶴の恩返し」を思わせます。
そして江戸に売られておけさ節が上手いと売れっ妓の芸者になった娘のくだりは「ぶんぶく茶釜」。
最期、その正体を知り約束をやぶった者を許さない化け物は「雪女」でしょうか。
お話のテイストが二転三転するのが面白い所です。
もしかしたら、昔の人がなかなか眠らない子供に寝かしつけのためにお話を膨らませていったのかも知れません。
(福娘童話集から読ませていただいています。)
中村という所に住む、産婆がある日連れていかれたのは海の中の竜宮城でした。
そこで難産だった龍王の娘の赤ちゃんを上手に取り上げたおばあさんは、
龍王に褒美をもらうことになりましたが、おばあさんが欲しがったのは別のものでした。
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昔は今のようにお産を病院でするのではなく、自宅で産んでいました。
赤ちゃんを産むお母さんは命がけです。
産婆さんは、お母さんを励まし呼吸を促し、お腹の赤ちゃんの状態を見ては
上手にタイミングを合わせて速やかな出産へと導くという重労働でした。
赤ちゃんをスムーズに取り出すために、手の小さな人がなっていたという話もあります。
大変な仕事ですが、命に係わることなので、やりがいも大きかったでしょうね。
このお話のお婆さんは、仕事に誇りを持っていたので、不相応な金銀財宝は求めませんでした。
その代わりに、村人の命を繋ぐ大きな宝を得ました。
みんなが幸せになるお話は、読んでいて嬉しいですね。
(福娘童話集から読ませていただいています。)
キツネはいつも人を騙すイタズラをしては喜んでいました。
でも、人間もやられっぱなしではありません。
山の道で美人の娘がひとり蹲っているなんておかしいとおもった次助は、
送っていくふりをして娘を背中にくくりつけて村へと帰ります。
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迷惑なキツネを処分するか逃がしてやるかの二択とは極端に感じますが、
厳しい自然を相手に必死に生きていた昔の人たちにとっては、
たかがイタズラと笑って済ませられない問題だったようです。
しかし、キツネも自然の一部。
農村では稲荷信仰も盛んだったと思われますので、
不思議な力を持つキツネは神様のお使いの側面も持っていたのでしょう。
そして、悪事は一度は情けをかけて見逃すけれど、二度目はないよという、
これは村の中での掟の一つだったのかもしれません。
(福娘童話集から読ませていただいています。)
サルとカニのお話と聞けば「猿蟹合戦」を思い浮かべますが、
このお話は、サルとカニが餅つきをするお話です。
サルはカニに「餅をついてやるから」と言って、
餅米を持ってこさせ、蒸させ、臼と杵を作らせます。
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悪知恵の働くサルと、素直なカニというのは猿蟹合戦と同じですが、
カニが自分でやり返している所が本家とは違いますね。
それにしても、サルは全身毛だらけなのに、
たったの三本しかあげないのはやっぱりケチかも。
毛ガニは、たくさん毛をもらったのかな?
(福娘童話集から読ませていただいています。)
むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは山へしばかりに、おばあさんは川へ洗濯に。
みんなよく知っているお話?と思いきや、
川で洗濯をしていたおばあさんが拾ったのは、大きな大きなイモでした。
子供たちは、こんな面白いお話が大好きですよね。
(福娘童話集から読ませていただいています。)
大きな大きな立ち上がると雲がおへそのあたりまでくるだいだらぼうは、
実は心優しくて、人々の迷惑にならないように気を付けて暮らしていました。
そして人々の役に立ちたいと思っていました。
ある日、故郷の村に帰ってみると、村人たちが困っている事があるようでした。
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おすもうさんどころではない大きさのだいだらぼうですが、
人に心を寄せ、恩も忘れないと言う良い存在だったのは嬉しいですね。
貧しい暮らしの中で食べ物を分け与えてだいだらぼうを育て、
そして十分な事をしてやれなかったと今まで胸を痛めていたぐらいの故郷の村人たちのおかげで、
彼は真っすぐに育ったのでしょう。
身体が大きすぎると言う欠点は、逆に他人のできないような事もできるという長所でもあります。
「自分に何かできることはないだろうか」「役に立てないだろうか」
そうした気持ちを持っている人は孤独にも強いのかもしれません。
(福娘童話集から読ませていただいています。)
中国のトラが、日本のキツネと勝負をするために海を渡ってきました。
竹やぶの中での早歩き競争をすることになり、
中国の竹やぶになれたトラは勝ったも同然と思いますが、
キツネには作戦があったのです。
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物語は正直なトラと狡いキツネのやりとりのように見えますが、
なぜトラはわざわざ日本にやってきて頭の良いキツネとの勝負をしようと思ったのでしょうか。
強いトラなら、日本のオオカミとの強さ比べの方がふさわしい気がします。
昔の外交上の問題を民話にしたのでは?とか深読みしてしまいます。
それにしても、可愛い猫を送り込んでくれたのは、ありがたいですね。
(福娘童話集から読ませていただいています。)
三味線ひきのおばさんが、かわいがっている猫に踊りを教えようと
いろりにかかっている鉄鍋に猫を入れて、やけどをしないぐらいに少しだけ炭火をおこしました。
猫は足の下が熱くなってくると前足後ろ足を上げて、それはまるで踊っているかのよう。
すかさずおばさんが三味線をひくというぐあいに、踊りを教えました。
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動物に芸を教えるのは大変です。
いろりの火の上の鉄鍋に猫を入れるなんて、今では動物虐待で大問題になりそうですが、
昔は芸事で身を立てる人たちにとって、厳しい修行は当たり前の事だったのでしょう。
しかし、他が真似をできない事をする人に対して、
もてはやしたり、ねたんで陰口を広めて評判を落としたりすることがあるのは、
今も昔も変わらないようです。
三味線ひきのおばさんが、それでも変わらず猫をかわいがり続けたのは、
本当の愛情だったようで、ほっとしますね。
(福娘童話集から読ませていただいています。)
雪の中、一人のお坊さんが小さな村に訪れました。
あちこちで一夜の宿を断られたお坊さんは、村で一番貧しいおばあさんの家に行きます。
するといろりの火さえない家なのに快く入れてくれたのです。
何もおもてなしができない心苦しさから、おばあさんはある決心をして外に出ました。
他人の物を盗むことは本当はやってはいけないことですが、
自分の身はどうなっても構わないので、今、困っている人に何かしてあげたいという気持ちは
とても尊いものです。
幸せになったおばあさんはきっと、村の人たちみんなにその幸せを分けてあげたことでしょう。
(福娘童話集から読ませていただいています。)
正直なおじいさんと欲張りなおじいさんが、初夢の話をしました。
正直なおじいさんは天から福を授かる夢、欲張りなおじいさんは地から福を授かる夢。
ある日、正直なおじいさんの畑から大判小判が入ったかめが見つかりました。
早速、正直なおじいさんは、欲張りなおじいさんに地から福が出てきた事を伝えに行きます。
正直者が得をして、欲張りは損をするという典型的なお話ですが、
相手に対する行いによってそれがもたらされるというのが、このお話の面白い所です。
欲張りなおじいさんが、かめの中には蛇が入っていたと本当の事を言っていたらどうなっていたのか。
黙っていても、煙突から入れなければ正直なおじいさんに別の福が授かっていたのか。
などなど、いろいろ考えるとまた別のお話ができそうですね。
(福娘童話集から読ませていただいています。)
昔の暮らしは、今と比べると随分と大変だったようです。
おじいさんは山へしばかりに、おばあさんは川へ洗濯に。
昔ばなしの定番の仕事分担ですが、
「洗濯物の汚れが落ちていない」「しばが湿っていて燃えにくい」
相手に不満を持った夫婦が仕事を取り替えてみることにしました。
さて、その結果は?
「自分はこんなに頑張ってるのに、相手は楽をしている」
現代でもこんな風に思うことってありますよね。
相手の立場になって思いやる事、感謝する事はとても大事です。
(福娘童話集から読ませていただいています。)
とんちで有名な吉四六さんがまだ子どもの頃、
出かけるお父さんに、熟れた柿が生っている木を「見ていてくれ」と頼まれました。
吉四六さんはちゃんとその通りにしましたが・・・・
今回のお話は、とんち話というよりも、
大人の考えている常識とか当たり前とかが、子供には通用しないという、
子育て失敗談がベースになった民話かもしれません。
(福娘童話集から読ませていただいています。)
関所の役人が通行する人のお酒を飲んでしまうので困っているという話を聞いたきっちょむさん。
役人がお酒を飲まなくさせるにはどうすればいいか、とんちを絞ります。
嘘は悪くて正直は良いという常識を逆手にとった、作戦に笑ってしまいます。
そしてこのお話には、危険な事をさせないためのもう一つの教訓が含まれています。
(福娘童話集より読ませていただいています。)
あけましておめでとうございます。
2023年の最初のお話は、みなさまお馴染みの「こぶ取りじいさん」です。
(福娘童話集から読ませていただいております。)
このお話の中に出てくる、のんきなお爺さんとイライラお爺さんは、
どちらも両方、人の心の中に住んでいるような気がします。
やりたい事を楽しくやると幸せになりますが、
他人を羨んで嫌な事を無理にやると痛い目にあってしまう。
そんな事を私たちに教えてくれているのではないでしょうか。
お子様と一緒に聞いて、「もしお話の登場人物だったらどうする?」
なんて会話も楽しいかもしれません。
今年もたくさんのお話をご紹介していこうと思っています。
どうぞよろしくお願いします。
ヤマネコギン
山から里に遊びに行った猿が、一本の赤いろうそくを拾いました。
赤いろうそくは珍しいので、猿はこれを花火だと思い込んでしまったので、
山は大騒ぎです。何しろ誰も見たことがなかったものですから。
さっそく夜に打ち上げてみることになりました。
浄称堂というお寺の和尚さんは、曲がった事が大嫌い。
悪い事をした人は許しませんが、その人が本当に改心すると助けるという心正しい人でした。
ある夜、和尚さんが便所に行くと、どこからか手が和尚さんのお尻の穴に触りました。
お尻の穴を取られては大変と、和尚さんはふところの小刀でその触った手をバッサリ切ってしまったのです。
(福娘童話集から読んでいます)
ある日、鬼が山のふもとを散歩していると、おじいさんと小さな女の子が歩いていました。
おじいさんは悲しそうな顔で空を拝んでいます。
鬼がどうしたのかと聞くと、毎年夏になると海が荒れて、村の人たちが大勢犠牲になるのだと言います。
(福娘童話集から読んでいます)
お寺の床下に住んでいる頭の薄いタヌキは、人助けが大好き。
ある日、いつものように豆腐屋に油揚げを買いに行くと、
豆腐屋の主人がお金がなくて困っていました。
(福娘童話集から読んでいます)
おじいさんとまごが暮らしていました。
そばの種をまいて、まごは毎日成長を楽しみにしているのですが、
おじいさんは「まだまだわからん」と言って喜びません。
そのうち、そばの実がなっていよいよ食べられるようになったのですが、
それでもおじいさんは「まだまだわからん」と言うのです。
ある時、山奥できこりは長い髪の毛の大男と出会いました。
「これがうわさに聞く山じいだな」と思っていると、
山じいは心を読んできました。
これでは逃げる事もできません。
茂作とおの吉親子が冬山の木こり小屋で震えながら眠っていると、
扉が開き、雪と一緒に美しい女の人が入ってきました。
それは雪女。
雪女は父親の茂作にフーッと息を吹きかけました。
(福娘童話集から読んでいます)
けちんぼの六兵衛さんは、いつも隣のうなぎ屋さんの
うなぎのにおいを嗅いでは、家でごはんだけ食べていました。
しかし、うなぎ屋さんも六兵衛さんに負けないぐらい
しっかりものだったのです。
むかしむかし、とても貧乏な男が「人並みに暮らしたい」と観音様にお願いしました。
すると「お宮の石段を下りて最初に見つけたものを大切にしなさい」とお告げがあり、
石段の下で見つけたのは、一つの柿の種だったのです。
(福娘童話集から読んでいます)
むかし山に住んでいる「おさんぎつね」は、人を化かすと言う噂でした。
ある夕方、馬を引いて通りかかった馬方は、用心していましたが、
道端に若い娘がしくしくと泣いているのを見て、「どうしたのか」と声をかけました。
昔、スズメとキツツキは姉妹でした。
お母さんが病気になったという知らせを聞いて、
スズメはすぐにかけつけましたが、
キツツキはおめかしをして次の日に来ました。
しかし、お母さんはもう亡くなっていたのです。
貧しい夫婦が芋のしっぽばかりを食べていました。
そのため二人はいつもおならばかりしています。
ピーヒャラピーとお祭りの笛のようです。
ある日、通りかかった殿様がその不思議な音に気が付きました。
(福娘童話集から読んでいます)
正直者のおじいさんとおばあさんは山で拾った犬をかわいがっていました。
ある日、犬がおじいさんを裏山に連れて行って「ここほれワンワン」と言いました。
おじいさんが掘ってみると、大判小判がザックザク。
それを見ていた隣の欲張り爺さんは無理やり犬を連れて行ってしまいました。
ぼたもちが何より好きなじいさまとばあさまがいました。
ある時、ぼたもちを七つもらった二人は、一つづつ食べて行きましたが、
最期に一つのこってしまいました。
おかあさんが病気になったので、子供がおじさんの所に薬を買うためのお金を借りに行きました。
しかし、欲張りなおじさんはお金を貸してくれません。
とぼとぼと帰る途中、白いひげのおじいさんに話しかけられました。
ある田舎の村で汽車を走らせていると、向かいから別の汽車が向かってきました。
これは危ないと運転手が汽車を停めると消える。
そんなことが何度も続き、ある晩、運転手は
汽車を停めずにもう一台の汽車にぶつかっていきました。
(福娘童話集から読んでいます)
むかし、古い家には小さな子供の姿をしたざしきわらしがいたそうです。
ざしきわらしがいる家は栄えますが、出て行くとさびれると言い伝えられていました。
働き者夫婦は仲良く暮らしていましたが、いくら働いても貧乏なままでした。
それというのも、家には貧乏神が住み着いていたからです。
ある年の暮れ、天井裏から泣き声が聞こえてきました。
(福娘童話集から読んでいます)
瓜から生まれたうりこひめは、機を織るのが上手なとても美しい娘でした。
長者様のお嫁さんになる前日、おじいさんとおばあさんが留守の間に
悪いあまのじゃくがやってきました。
むかしむかし、比叡山の延暦寺に、実因僧都という坊さんがいました。
この実因は、とても力持ちの坊さんとして有名でした。
ある時、宮中にご祈祷に行った帰りに、見知らぬ男が送ってあげようと背中に乗せてくれました。
しかし、その男はおいはぎだったのです。
(福娘童話集から読んでいます)
いたずら好きの悪いたぬきが、さかな売りの男をみつけて騙してやろうと松の木に化けました。
でも、さかな売りはこのあたりに松の木がなかった事を知っていたのです。
(福娘童話集から読んでいます)
ある年の暮れ、村にに七人の旅人が
死体をこもに巻いて一晩の宿を借りにやってきました。
縁起の悪いその風体に、よくふかな長者は断りましたが、
貧乏なお百姓さんは、こころよく受け入れてくれました。
朝から晩まで寝てばかりの男は、みんなから三年寝太郎と呼ばれていました。
おかあさんが起こしても「考えがある」とぐうぐう寝てしまうのです。
起きてくるのは10日に一回、おしっこをする時だけです。
ある時、村はかんかん照りの水不足になってしまいました。
むかし、ある所に金太郎というとても力持ちの男の子が住んでいました。
友達は山の動物たち。
クマと相撲を取っても負けません。
まだ人間も生れていない程の大昔、
神様が動物たちに言いました。
元旦にみんな私の所に来なさい。
「来た順番に、その年の大将にしてあげよう」
(福娘童話集から読んでいます)
一人暮らしの大工は一匹の三毛猫をとても可愛がっていました。
ところがある時から大工は目の病気になってしまいました。
段々目が見えなくなっていく大工は猫に語り掛けます。
すると猫が大工の目を舐めるようになりました。
(福娘童話集から読んでいます)
昔、飛騨の山奥に佐吉という彫り物の上手な男が住んでいました。
腕試しをしようと出かけた尾張の国で、持っていたお金が無くなったので
宿屋の主人に何か彫り物をさせて欲しいと頼み込んで、
立派な大黒様を彫り上げたのですが、
それは大黒柱をくりぬいた木から作ったものだったのです。
(福娘童話集から読んでいます)
上野の山の下の乾物屋で生まれた猫は、人間が怒ったような顔をしていたので、
店の主人が気味悪がって、使用人に「捨ててこい」と言いつけました。
(福娘童話集から読んでいます)
とんちで有名な彦一はお殿様に呼ばれ、一人息子の遊び相手になって欲しいと言われます。
しかし出てきたのは、そっくりな5人の男の子。
誰が本物の若様なのでしょうか。
(福娘童話集から読んでいます)
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
今年は寅年。
そこで、虎にまつわるお話をお送りします。
カンボジアの昔話です。
(福娘童話集から読んでいます)
山道を歩いていた百姓のおじいさんは、ばったり大テングと出くわしてしまいました。
道をよけろと言う大テングに、おじいさんは一歩も譲りません。
とうとう怒った大テングに食べられてしまうという時に、
おじいさんは最後に見たいものがあると言い出しました。
(福娘童話集から読んでいます)
ある日、吉四六さんの村に山火事が起こりました。
庄屋さんが村人に誰が焚火の不始末をしたのか聞いたのですが、
誰も名乗り出る者はいません。
でも、吉四六さんは誰なのか知っていたのです。
どうにか自分から名乗り出て欲しいと思う吉四六さんは、
とんちを働かせました。
(福娘童話集から読んでいます)
おじいさんとおばあさんが大事にしている猫が
ある日納屋でネズミの歌を聞きました。
次の日には、こぼれた豆を拾っているのを見て、
飛び掛かっていきましたが・・・
(福娘童話集から読んでいます)
真冬にイチゴを採ってこいと家を出されたお千代は、
雪の降る山で親切なおじいさんに会いました。
(福娘童話集から読んでいます)
浜辺の村の若者たちが海での漁を終えてお酒を飲んでいると、
どこからか不思議な歌声が聞こえてきました。
それから数日して網に人魚がかかりました。
「これは高く売れるぞ」と思った若者たちでしたが、
人魚は「助けて欲しい」とお願いします。
(福娘童話集から読んでいます)
おばあさんと一緒に暮らすお花はとてもおてんばで男の子の遊びが大好き。
でも、おばあさん思いの優しい子でした。
そんなお花が、流行り病で死んでしまいました。
(福娘童話集から読んでいます)
新しい小僧さんを試そうとした和尚さんが、
無理難題を出して小僧さんを困らせます。
でも、いい事を思いついた小僧さんは、森に行ってあるものを取ってきます。
(福娘童話集から読んでいます)
力自慢の仁王が唐の国のどっこいに力比べの勝負を申し込みに行きました。
今は留守にしていると聞いて待っていると、
どっこいのお母さんがお風呂よりも大きな釜でご飯を炊くのを見てビックリ。
(福娘童話集から読んでいます)
冬に木の実がなくなってしまいお腹ぺこぺこの猿は、
いつも魚を食べているカワウソが羨ましくて仕方ありません。
そこで、どうやったら魚が釣れるのかを聞いてみましたが・・・
(福娘童話集から読んでいます)
とんち上手のふく八が、テングが住んでいるテング山にやってきて、サイコロで遊んでいました。
転がすとどこでも好きな所が見えると言うのです。
それを聞いて、テングは欲しくてたまりません。
自分の持っている、鼻が伸びたり縮んだりするうちわと交換して欲しいと言いました。
(福娘童話集から読んでいます)
ご飯を食べずに働く嫁が欲しいと言っていた男の元に
望み通りの女が来ました。
しかし、ご飯を食べないのに蔵の米は減って行くばかり。
怪しんだ男は、ある日仕事に行くふりをしてこっそり覗くことにしました。
(福娘童話集から読んでいます)
東大寺の大仏様の目玉が抜け落ちて行方不明になってしまいました。
直すには大金がかかります。
どうしたらいいのか悩んでいる所に、
ある男が「私なら安くできますよ」と言ってきました。
(福娘童話集から読んでいます)
山の上の小さな山城が敵の軍勢に囲まれて、兵糧攻めにあっていました。
米と塩はあるものの、とうとう水が底をつき、
もはやこれまでと思ったときに、馬引きの男が良い考えを思いつきました。
(福娘童話集から読んでいます)
長者が持っている金の仏像が羨ましい男は、
ある日、仏様そっくりの木の根っこを見つけお祀りすることにしました。
毎日お膳を供えて信心していると、
長者が金の仏像と木の仏像ですもうを取ろうと言い出しました。
(福娘童話集より読んでいます)
山から下りてきては畑を荒らしたり家の物を食べつくす鬼に村人は困っていました。
そこで、お寺でご馳走を食べさせることにして、畑を荒らさないようにはなりましたが、
毎日お腹いっぱい食べて飲んではいびきをかいて寝てしまう鬼が憎くてたまりません。
そこで和尚さんは良い方法を考えました。
(福娘童話集から読んでいます)
通りかかる村人のお土産を狙っていたずらばかりするキツネに
村人は困りはしても怒ったりはしませんでした。
(福娘童話集から読んでいます)
お寺の床下に住んでいる「はげダヌキ」は人助けが大好き。
ある時、お金がなくて困っている豆腐屋の主人のために、
一肌脱ぐことにしました。
(福娘童話集から読んでいます)
けちんぼ自慢の男の所に友達が遊びにやってきました。
すると男は真っ暗な部屋の中に素っ裸で座っています。
灯りも着物も節約しているのでした。
(福娘童話集から読んでいます)
近所の人にお餅を7つもらったおじいさんとおばあさんは、
さっそく一つずつ食べました。
まだお餅は5つあります。
なのでもう一つずつ。
折角なので、もう一つずつ。
最後に残った一つのお餅をかけて、だんまりくらべをすることにしました。
(福娘童話集から読んでいます)
和尚さんがいろりで豆腐でんがくを20串焼きました。
全部ひとりで食べるつもりだったのに小僧さんがやってきたので、
和尚さんは歌詠み勝負をもちかけました。
(福娘童話集から読んでいます)
村人の病気回復の祈祷を頼まれた山伏が村に向かっていると、
途中で昼寝をしているキツネを見つけました。
そこでほら貝の大きな音で脅かして大笑い。
かわいそうなキツネは川に転げ落ちてしまいました。
(福娘童話集から読んでいます)
腕の良い鉄砲打ちが、うっかり石の上に鉄砲を落として鉄砲が曲がってしまいました。
それでも「まあ何か取れるだろう」と猟に出かけ、池で16羽のカモを見つけました。
(福娘童話集から読んでいます)
留守にやってきて食べ物を食い散らしたり
夜にポンポコ腹つづみを打ったりするタヌキに困った木こりは
「ワナを仕掛けて捕まえてやる!」と怒ります。
でも、木こりの女房は、糸車を回すまねをするタヌキが可愛くて、
ある日、罠にかかったタヌキを逃がしてやりました。
(福娘童話集から読んでいます)
今日はちょっと怖いお話。
昔、はきものを粗末にする家がありました。
その家のおかみさんは、ちょっとでも下駄の歯が欠けたり鼻緒が切れたりするとすぐに捨ててしまうのです。
ある夜、その家の女中さんが、表をおかしな歌を歌いながら歩く声を聞きました。
(福娘童話集から読んでいます)
山の竹やぶで迷ってしまった男は、いつの間にか大きな屋敷の前にいました。
美しい4人の娘たちに誘われるままに屋敷に入り、長女の婿になった男は、
幸せな日々を送っていました。
ある日、娘たちとその母親はお花見にいくことになり、
男は留守番をたのまれました。
(福娘童話集から読んでいます)
妻と子を亡くして一人暮らしのおじいさんは寂しい毎日を送っていました。
秋祭りも一人、正月も一人。
節分の日に、楽しかった時の事を思い出しやけくそになって
「鬼は内」と言ってしまうおじいさんでしたが、
その時、戸口にやってきたのは・・・・
(福娘童話集から読んでいます)
おじいさんとおばあさんは竹から生まれた女の子を大事に育てました。
大きくなった女の子は自分の部屋で機を織り始めました。
決して部屋の中を見ないで下さいと言って。
(福娘童話集から読んでいます)
やさしいおばあさんに頼りきりだった男は、急におばあさんを亡くして
ひとりぽっちで貧しい暮らしをしていました。
拾った錦絵を壁に貼り語り掛ける毎日。
そんなある日、男が仕事から帰ると家がきれいになって、食事の支度がしてありました。
(福娘童話集から読んでいます)
真っ黒な羽のクッカルは、色とりどりで美しい羽根のカラスが羨ましくてしかたありません。
ある日、クッカルはカラスを水遊びに誘いました。
(福娘童話集から読んでいます)
大きな芝居小屋ができたというので、山を越えて見物に来た吉四六さんでしたが、
うっかりお金を忘れてきてしまいました。
(福娘童話集から読んでいます)
足の速いのを自慢ばかりするキツネに、タニシが都までの競争を持ち掛けました。
キツネはタニシを馬鹿にして大笑い。
でも、タニシは自信満々です。
はてさて、この勝負、どうなるのでしょうか?
(福娘童話集から読んでいます)
とんちで有名な彦一も、年を取って死んでしまいました。
彦一は地獄のえんま大王に裁かれることになりましたが、少しも慌てません。
持ってきた三段重ねのお重に入った黒砂糖をぺろぺろと舐めています。
(福娘童話集から読んでいます)
ある村に、たろ助という怠け者の若者がいました。
たろ助がプラブラ遊んでいると、壺を見つけ拾ってみると中から声がしました。
壺の中には小さな男。たろ助は家に持って帰って一緒に暮らすことになりました。
(福娘童話集から読んでいます)
おじいさんとおばあさんは、瓜から生まれた可愛らしい娘を瓜子姫と名付けて育て、
やがて娘は美しい女性にと成長しました。
ある日、おじいさんとおばあさんが留守中に、あまのじゃくがやってきました。
(福娘童話集から読んでいます)
ウナギつりの上手いおじいさんが、ある日大きなウナギを力いっぱい釣り上げると、
勢いあまって山の中に飛んで行ってしまいました。
探しに行くと、ウナギと一頭のイノシシが倒れていました。
(福娘童話集から読んでいます)
おじいさんは孫の太郎に「おかゆを作って待ってておくれ」と言って山へ仕事に出かけました。
夕方、太郎がおかゆを作っていると、ウサギが一口食べさせてほしいとやってきました。
(福娘童話集から読んでいます)
ゆかいないたずら者の吉四六さんと、とんち名人といわれる彦一という子どもが、
ある日とんち比べをすることになりました。
和尚さんが百数える間に、世の中に必要なものを作らなければなりません。
(福娘童話集から読んでいます)
働いても働いても貧しい暮らしの藤兵衛一家は、夜逃げをすることにしました。
その夜納屋で変な音がするので見に行くと、貧乏神が一緒に引っ越しする準備をしていました。
これではどこに逃げても貧しい暮らしからは抜けられません。
(福娘童話集から読んでいます)
悪いキツネに騙されて売り物のせとものも弁当も取られてしまったおじいさんのかたきを討とうと、翌日息子が出かけていくと、ちょうどキツネが若い娘に化けるところを見てしまいました。
(福娘童話集から読んでいます)
相撲取りのつるぎ山は、毎日厳しい稽古をして大関を目指していましたが、
ある時から急に弱くなり、体の小さい相手にもコロコロと負けてしまいます。
もう駄目だと、お母さんのいる田舎に帰ったつるぎ山でしたが・・・
(福娘童話集から読んでいます)
あがり長者に騙されて貧乏になったいり長者の息子が、
あがり長者に米と味噌を借りに行きましたが貸してはくれません。
お母さんは、最後の一枚の芭蕉布を息子に売りに行かせました。
(福娘童話集から読んでいます)
繁盛しているお風呂屋さんをうらやましく思ったお医者さんは、
お風呂屋さんにある大黒様を取ったら、お客が増えると思い、
ある夜こっそり大黒様を盗み出しました。
(福娘童話集から読んでいます)
江戸でたいこもちをしている富八が箱根の温泉に行った帰り道、三つ目の大入道に出会いました。
普通なら肝をつぶして逃げ出すところですが、富八はちょっと違います。
(福娘童話集から読んでいます)
和尚さんと小僧さんが、粟の穂を取りに行った時のことです。
取りやすい大きい穂ばかり取って、小さい穂を取らない小僧さんを和尚さんが叱ると、
小僧さんは、小さい穂は臭くて食べれないと言います。
その話が本当かどうか確かめることになりました。
(福娘童話集から読んでいます)
たきぎを売って暮らしているおじいさんが、ある日、
売れ残った薪を川の神様にあげようと川に投げ込んだところ、
川の中から美しい女の人が小さな子供を抱いて現れました。
女の人は川の神様のお使いでした。
(福娘童話集から読んでいます)
子どもたちが村はずれのお堂の前で遊んでいると、見たことのない男が話しかけてきました。
「クリやカキやナシがいっぱいなっている所に遊びにいかんか?」
子どもたちは大喜びで、男について行きました。
(福娘童話集から読んでいます)
ある北国の川に、太助と呼ばれる大きなサケが住んでいました。
毎年冬が近くなると、たくさんのサケたちをつれて川に上ってくるのです。
村の人たちは太助だけには手を出しませんでしたが、長者は太助を食べたいと思っていました。
(福娘童話集から読んでいます)
芝居のさかんな村で一番芝居のうまい権十おじいさんが亡くなってしまい、
あの世の暗い道を歩いていると、えんま大王に声をかけられました。
一度芝居を見てみたいと思っていたえんま大王は、
芝居を見せてくれるように頼み、権十おじいさんは衣装を貸してくれるならと受けました。
(福娘童話集から読んでいます)
役者のたのきゅうはお母さんが病気だと知り、大急ぎで山を越えて帰る途中、
白髪のおじいさんに出会いました。
たのきゅうを狸と勘違いしたおじいさんは、実は大ヘビだったのです。
(福娘童話集から読んでいます)
ある日、小さな茶店にやってきた山伏姿の男が店の主人に、
江戸から嫁さんをつれてきてやると約束して立ち去りました。
しばらくして、一人の娘を連れてきたのですが・・・
(福娘童話集から読んでいます)
吉四六さんが庄屋さんにカモ汁をごちそうすると呼ばれて、
お腹を空かせて行ってみると、大根ばかりの汁でした。
(福娘童話集から読んでいます)
一緒にお伊勢参りに向かっていたハチとクモが、道中、落し物の財布を拾いました。
どちらの物かで争っていると、そこにアリがやってきて二人の間に割って入りました。
(福娘童話集から読んでいます)
子供たちが焼き栗をしている所に弘法大師が通りかかると、
大師のお腹が「グウウウ」と鳴ったので、子供たちは大師に焼き栗をわけてあげました。
(福娘童話集から読んでいます)
お寺の和尚さんから「果報は寝て待て」という説教を聞いた夫婦が、
それならと毎日寝てばかりいたところ、寝転んで見た天井窓から
月のウサギが餅をついているのが見えました。
その話はたちまち広がり、あちこちから見物客が押し掛けるようになりました。
(福娘童話集から読んでいます)
昔、木曽の御嶽山に天狗が住んでいました。
天狗はなんとかして富士山より高い山を作ろうと考えて、山の上に山を三つ重ねることを思いつきました。
(福娘童話集から読んでいます)
加賀の殿さまに可愛がられていた、弥三右衛門が殿様の命令で白ギツネに矢を放とうとしましたが、
そのキツネはお腹に子があり、可哀そうになった弥三右衛門は見逃してやりました。
しかしそのため殿様が怒ってお城から追い出されてしまいました。
(福娘童話集から読んでいます)
心優しいおばあさんが庭で腰の骨が折れて苦しんでいるスズメを見つけて看病してやりました。
やがてスズメは治って帰っていき、お礼にひょうたんの種を持ってきました。
舌切り雀の元になったお話です。
(福娘童話集から読んでいます)
ナシの大好きな和尚さんが、ナシが熟れる頃に出かけなければならなくなったので、
小僧さんに食べられてはいけないと、毒があるので食べないようにと言い残して出かけました。
でも、小僧さんは気になってしかたありません。
(福娘童話集から読んでいます)
一軒の家で仲良く一緒に暮らす虫たち。
ある日、カブトムシが急に苦しみだしたので、医者を呼びに行くことになりました。
誰が一番足が速いでしょう?
(福娘童話集から読んでいます)
おけ屋の小僧さんの三ちゃんが、竹やぶで竹を切っていると、
どこからか呼ぶ声が聞こえてきました。
(福娘童話集から読んでいます)
年貢を納める旅の途中、のどの乾いた馬のために泉に立ち寄った百姓たちですが、
水が少なくてあと少しのところで馬の口に届きません。
そこで吉四六さんがいいことを思いつきました。
(福娘童話集から読んでいます)
京都のカエルが大阪の町を見てみたいと旅に出ました。
同じころ、大阪のカエルも京都の町を見てみたいと旅に出ました。
二匹のカエルが真ん中の天王山で出会うと・・・
(福娘童話集から読んでいます)
話を聞くのが好きな殿様に家来たちが順番に話をしていましたが、
もう話がなくなって困っていました。
そこで殿さまは、あるおふれを出しました。
(福娘童話集から読んでいます)
子どもたちがおじいさんに聞きました。
「一番こわいものなんだ?」
その答えを聞いて、屋根裏にひそんでいたどろぼうと、
馬小屋にひそんでいたオオカミは震えあがりました。
(福娘童話集から読んでいます)
ある夜、とても腕の良いお産婆さんのところに、男がやってきて、
初めてのお産に苦しむ嫁を見てほしいと言いました。
(福娘童話集から読んでいます)
病気になった舟の船頭の代わりを一日だけ頼まれた吉四六さんの所に、
旅の侍がやってきました。
渡し賃八文のところを六文にまけろと言って聞きません。
(福娘童話集から読んでいます)
おいしいと評判のあぶらあげ屋にやってきた身なりの良いキツネ目のさむらい。
百文分注文すると、店先でぺろりと平らげて行きます。
ある日、浮かない顔をしているのでわけを訪ねると・・・
(福娘童話集から読んでいます)
働き者なのに貧乏な弥助という若者が、お正月のための買い物に出かける途中、
わなにかかった山鳥を見つけて、逃がしてやりました。
わなをしかけた人のためにお金を置いてきたので、さみしい正月を送ることになった弥助の家に
美しい娘が訪ねてきました。
(福娘童話集から読んでいます)
佐助じいさんが旅の途中で泊った宿には、ノミがたくさんいてとても眠ることはできませんでした。
旅の帰りもまた泊まらなければならないので、佐助じいさんは店の主人にある事を話しました。
(福娘童話集から読んでいます)
峠の茶店のおばあさんは、とても高価な茶碗を猫の茶碗として使っていました。
金持ちのだんなは、どうにかしてその茶碗が欲しくてたまりません。
(福娘童話集から読んでいます)
おくびょうだけど心優しい男が山道を歩いていると、
「つれてけ~」と怖ろしいお化けの声がします。
(福娘童話集から読んでいます)
和尚さんがもらったゆで卵を隠れて食べようとすると、
小僧さんがやってきて「それは何という食べ物ですか?」と聞かれました。
「これは白ナスというものだ」と答えた和尚さんでしたが・・・
(福娘童話集から読んでいます)
仲の良い夫婦の唯一の悩みは、亭主の頭に毛がないこと。
そこで、鎮守様にどうか亭主の頭に毛をはやしてくださいとお願いしました。
「お礼に金の鳥居をさしあげます」と。
(福娘童話集から読んでいます)
お城につかえる曽呂利さんがお殿様の秀吉公にお願いしました。
「貧しい人に、紙袋一杯の米をわけてやってくれませんか?」
秀吉公はそれくらいならとわけてやることを約束しました。
(福娘童話集から読んでいます)
かわいくて働き者の嫁さんがだんだん元気がなくなってくるのを心配したお姑さんは、そのわけを聞きました。
すると、へを我慢しておなかが痛くなってきたと言うのです。
(福娘童話集から読んでいます)
彦一は、生き傘と呼ばれる不思議な傘を持っていました。
雨が降ると自然に開き、雨が止むと自然に閉じるというのです。
噂を聞いた殿様は、どうしてもその傘が欲しくてたまりません。
(福娘童話集から読んでいます)
ある年の暮れの事、吉四六さんが町に買い物に出かけると、女の子が泣いていました。
大切なマリを犬に取られてしまったのです。
(福娘童話集から読んでいます)
昔、ある若者にとてもきれいなお嫁さんがいました。
若者がお嫁さんを見てばかりなので、絵にかいたお嫁さんを持って仕事に行かせたところ、
その絵が風に飛ばされて、お城まで飛んで行ってしまいました。
(福娘童話集から読んでいます)
働き者なのにとても貧乏な夫婦が年の暮れに大掃除をしていると、
神棚から痩せたネズミのようなものが出てきました。
(福娘童話集から読んでいます)
とてもゆかいな人、吉四六さんが小麦を粉にしてもらった帰り道、
うわばみ(大蛇)が出てきました。
さすがの吉四六さんも、うわばみ相手ではとんちが使えません。
(福娘童話集から読んでいます)
村で賢いと評判の太吉という子どもがいました。
ある日、お殿様が太吉をお城に呼んで一つのようかんを二つに切って食べさせました。
(福娘童話集から読んでいます)
毎日のように村にやってきては、畑を荒らしたり、家にある食べ物を食べてしまう鬼に困った村人は、
鬼をお寺に連れて行って、ごちそうとお酒でもてなすことにしました。
(福娘童話集から読んでいます)
キツネに騙されてはお経をあげにいった帰りにもらうお土産を取られていたお坊さんが、
今度はキツネに仕返ししてやろうと思いました。
(福娘童話集から読んでいます)
お正月だというのに串柿とスルメしか買えなかったおじいさんは、大川に歳暮としてそれを投げ込みました。
すると、美しい娘が現れてお礼にと御殿に連れて行ってくれたのです。
(福娘童話集から読んでいます)
お父さんに冗談で「宝船を買ってこい」と言われた男の子は本気にして、宝船を買いに町に行きました。
でも、どこにも宝船は売っていません。買えたのは起き上がりこぼし二つだけ。
(福娘童話集から読んでいます)
ある日の事、ウサギとカメがかけっこをする事になり、空を飛べるフクロウが審判を引き受けました。
(福娘童話集から読んでいます)
ある山寺に、一人の怠け者の和尚さんと働き者の小僧さんが住んでいました。
お正月に小僧さんたちがついた108つのもちを仏さまにお供えする前に和尚さんが食べてしまったので、さあ大変。
(福娘童話集から読んでいます)
道に迷った漁師のおじいさんが、不思議なカモシカに連れて行かれた立派なお屋敷で、美しい娘さんと出会いました。
そこでお風呂に入ると、皮がぺろんと取れてつるつる肌の若者になってしまいました。
(福娘童話集から読んでいます)
吉四六さんの村にスイカ泥棒が出るようになりました。
村の人たちは見張り小屋で寝ずの番をしますが、なかなか捕まえられません。
すると吉四六さんが、大きなかかしを畑に立てました。
村人たちは「泥棒とカラスを間違えてるぞ」と大笑いです。
(福娘童話集から読んでいます)
暑い夏のある日、お侍がお供と一緒に山の峠にある一件の店に立ち寄ると、
表の看板に《涼み袋あり》と書いてありました。
涼み袋は、冬山の冷たい風を閉じ込めた袋です。
お侍は二袋買ってふもとの宿に向かいました。
(福娘童話集から読んでいます)
ある男が町で初めて鏡を見て、その中に亡くなった父親の顔を見つけて喜んで買って帰りました。
そして大切にしまっておいたところ、女房が見つけて、そこに女がいると怒って割ってしまいました。
(福娘童話集から読んでいます)
大阪の鴻池の大金持ちの長者と、兵庫の貧しいタコ取りの漁師が、四国の金毘羅道中で親しくなり、あれこれ話をしました。
しかしどうも、お互い勘違いをしているようです。
(福娘童話集から読んでいます)
ある年の暮れ、お日様がお坊さんに姿を変えて村にやってきました。
最初に訪ねた庄屋の家では追い返されましたが、隣の貧しいおじいさんとおばあさんは、
快くアワガユを出してくれました。
(福娘童話集から読んでいます)
子どもがない夫婦が明神様に子供を授けてくれるようにお願いしました。
すると道端に捨てられている赤ん坊の声が聞こえてきました。
(福娘童話集から読んでいます)
病気のお母さんのために夜の山道を医者のいる隣村へと急ぐ息子でしたが、
その行く手に大きなオオカミが立ちはだかりました。
(福娘童話集から読んでいます)
お寺の小坊主よりも小さいカッパのこぼしは、村で評判の馬を見に行きましたが、馬は無視してお尻を向けています。
怒ったこぼしは、馬の尻尾をひっぱって反対にけられて大事な頭のお皿にけがをしてしまいました。
(福娘童話集から読んでいます)
人のからだの悪い所を自分のからだに移しとって治してくれると評判のお地蔵さんのところに、
左のほっぺたを大きく腫らした男が助けを求めてやってきました。
(福娘童話集から読んでいます)
伊豆のお寺の和尚さんが、小田原からの帰りの道中にある屋敷に泊まったところ、
夜に不思議な大男が会いに来ました。
男はかつて和尚さんのお寺の池に住んでいたカエルだと言うのです。
(福娘童話集から読んでいます
ある日、釣りの好きな侍がいつものように使用人を連れて近くの川に行きました。
なかなか連れず帰り支度を始めたころ、釣り糸に大物がかかり、辛抱強く釣り上げると、
それはそれは大きな金色のコイでした。
(福娘童話集から読んでいます)
長吉の夢の中に仙人が現れて「みそ買い橋の上に立っていると良い話が聞けるぞ」と教えてくれました。
さっそく長吉はみそ買い橋の上に立ってみましたが、何も起こりません。
それでも立ち続けていると、ある男が話しかけてきました。
(福娘童話集から読んでいます)
毎日夫婦そろって仲良く吉崎御坊にお参りに行くのを面白く思っていなかった姑は、
ある日、嫁を脅かしてやろうと鬼の面をかぶって待ち伏せます。
(福娘童話集から読んでいます)
お腹を空かせたしげ次郎が歩いていると、どこかから良い匂いがしてきました。
知り合いの家でイモを似ていたのです。
どうにかしてイモを食べてやろうと考えたしげ次郎は、おかみさんに話しかけました。
(福娘童話集から読んでいます)
母親を亡くした3歳の男の子は、優しそうなお地蔵様に母の面影を見つけて慕います。
やがて来た新しい母親はそんな男の子がかわいく思えません。
ある日、「お地蔵様がオニギリを食べたらお前にもご飯をやろう」と意地悪を言われた男の子は、
お地蔵様にお願いをします。
(福娘童話集から読んでいます)
かわいい一人娘が嫁入りの籠ごと攫われてしまった母親は、
どんなことをしても助け出そうと探し続けます。
ある日、お堂であった若い尼さんが鬼の居場所を教えてくれました。
(福娘童話集から読んでいます)
洗って干しておいた手ぬぐいを盗むのは誰なのか、
小僧さんが寝ずの番をしていると、
不思議な事にひとりでに飛んで行くのでした。
(福娘童話集から読んでいます)
ある男が山のお堂に一晩泊っていると、
お堂の前で神様たちが会話している声が聞こえてきました。
それはどうやら自分の家に生まれた子供の話のようです。
(福娘童話集から読んでいます)
魚がとれなくて困っていた漁師の村に、ある日あらわれた不思議な少女。
この女の子が泊まった家では翌日必ずたくさんの魚がとれるのです。
でも、それを面白く思っていない男が一人いました。
(福娘童話集から読んでいます)
とても力持ちのおじいさんに、勝負を挑みたい相撲取りが訪ねてきました。
(福娘童話集から読んでいます)
鉱山で働く男たちの宴会に、突然現れた美しい三人の娘の美しさに、皆心を奪われました。
しかしそれは人間ではなかったのです。
(福娘童話集から読んでいます)
麻布のお屋敷の池にはカエルがいっぱい。ある日、そのカエルたちが屋敷の使用人を引きずり込んでしまったから、さあ大変。屋敷の主人は怒って「カエルを全部殺してしまえ」と言います。しかしその夜、主人の枕元に白い服の老人が立ちます。
(福娘童話集から読んでいます)
大金持ちの旅商人は、ある日、酒蔵の中でクマンバチが酒樽からこぼれた酒を美味しそうに飲んでいるのを見つけます。
追い出すこともなく「ぞんぶんに飲むがいい」と言い残し行商に出た商人は、峠で怖ろしい山賊に襲われました。
(福娘童話集から読んでいます)
とてもお金持ちの男は、お金持ちであることにうんざり。
のんびり静かに暮らしたいと、貧乏になることを夢見ます。
でも、そう簡単にはいかないようです。
(福娘童話集から読んでいます)
山の中の一軒家で暮らすおばあさんは、
仏さまに毎日手を合わせていましたが、お経を知らないのが悩みでした。
そこへある日、旅のお坊さんが道に迷って一夜の宿を求めて来ました。
そのお坊さんの唱えるお経はなんとも妙ちくりんなものだったのです。
(福娘童話集から読んでいます)
いつもホラばかりふいていて村人から信用されていない和尚さんが、
またもやホラで皆をびっくりさせようと考えました。
でも、今度は和尚さん本人がびっくりしてしまいました。
(福娘童話集から読んでいます)
少女に化けたキツネは、人に頼んで馬に乗せてもらっては消えるといういたずらを繰り返していました。
ある日、いつものように若者に声をかけたのですが、若者には正体はバレていました。
(福娘童話集から読んでいます)
おじいさんとおばあさんは、可愛い孫を網元の家に奉公に出しました。ところが夜になると孫が帰ってくるのです。
(福娘童話集から読んでいます)
木こりは泉で水浴びをしていた天女の羽衣を隠して天女と夫婦になりました。しかし、ある日天女は手紙と豆を二粒置いて天に帰ってしまいました。
(福娘童話集から読んでいます)
2匹の鬼の親分が、朝までに谷に石の橋をかけて、どちらがよく出来ているか競う勝負をしました。
(福娘童話集から読んでいます)
柿の種を拾ったサルが、オニギリを持ったカニに出会って、騙して取り替えっこをしました。カニが柿の種を植えて、セッセと水をやると、やがて柿の木に沢山の実がなりました。(福娘童話集から読んでいます)