AmazonもYahoo!も…「物流24年問題」あの手この手で解決探る

1 年前
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物流界では様々なサービスの変革が行われています。その裏には来年、トラックドライバーなどに適用される労働時間の制限があります。その結果、頼んだ商品が翌日に届かないかもしれないんです。宅配ドライバーの配達のうちでおよそ12%を占めるのが「再配達」です。ネットショッピング大手のアマゾンでは、置き配サービスに力を入れ、今まで難しかったオートロック付のマンションでも専用アプリを使ってドライバーが開錠、玄関口に置き配ができるようにしました。

【アマゾン担当者】「ドライバーの仕事をより安全で効率的にするということは、解決策の一つになる」

ヤフーでは、ユーザーが従来のお届け日よりも遅く指定すると「PayPayポイント」がもらえるサービスを今月から始めました。

【ヤフー担当者】「(このサービスによって)日時指定注文が広がることになるので、受取日を意識した形で購入できるという観点から、再配達率が低減する可能性がある」

各社が再配達を減らそうとする動きにはある理由が…それは…「物流の2024年問題」。これは2024年4月以降、運送ドライバーなどが1年間の時間外労働時間の上限が960時間に制限されることによって起こる問題のこと。こうした流れを受け、対策を講じている会社が兵庫県多可町にあります。関西を中心に東北から九州までの運搬に対応している運送会社・新興商運です。この会社では、2024年問題に向け、すでに、労務管理の徹底を行っています。

【新興商運 社長】「ドライバーがどのような状況にあるか、労務管理をソフト上でできるようにしている」

そして今、労務管理をするうえで、大きな壁となっているのが、荷物の積み下ろしに生じる「荷待ち時間」。依頼主や物流施設の都合によってドライバー側が待機している時間が長時間に渡っているんです。

【新興商運 社長】「積み込みの際に待つこともありますし、荷下ろし先で納入するときにトラックが待っていることがザラにある。その時間も拘束時間の中に含まれてしまう。」

政府の推計では、何も対策をしなかった場合、2030年には全国でおよそ34%輸送能力が不足し、年間9億トン相当の荷物が運べない恐れがあるとしています。こういった「2024年問題」の救世主として物流業界で注目されているサービスがあります。神戸市の食品会社では急な発注依頼などに対応する際、この運送サービスを使用しています。

【利用事業者 部長】「PickGoに入力した時点で目安の到着時間が分かる。とにかく早く今すぐ持っていってほしい場合は、最短というボタンを押せばこちらの意図を伝えることができる」

この注目されるサービスはPickGo。荷物を送りたい荷主と仕事を受けたい配送ドライバーを繋ぎ、積み荷の場所と届ける場所、時間を入力すれば誰でも24時間荷物を運搬してくれるサービス。発注から最短で30分程でドライバーが到着。荷物を積み込んでいるのは個人事業主のドライバー・坂口さん。坂口さんはピックゴーで週に8件以上定期的に業務を請け負っています。

【個人事業主】「仕事の量が豊富なので、仕事を自分で選べるのが良い」

ピックゴーの場合は、自分で荷物の運搬量などが調整しやすく、隙間時間での配送が可能なため、労働時間が調整しやすいのも魅力の一つです。このサービスは、全国で4万台以上の個人の軽貨物ドライバーが登録しており、ドライバーが見つかるまでにかかる時間はわずか1分程度だといいます。

【CBcloud 社長】「4万人のドライバーさんのネットワークに加えITを駆使することでドライバー自身の生産性を上げることが(PickGoでは)実現できている。」

ピックゴーは近場の運搬だけでなく、空輸も含めた全国への配送にも対応しているため、より効率的な運送が可能だといいます。例えば、荷物を大阪から札幌まで運ぼうとした場合、陸路での運送では、移動だけで20時間以上かかりますが、空輸を活用すれば、集荷地点から空港までと空港から届け先までを別々のドライバーが担うため、労働時間や運送にかかる時間を大幅に短縮することができます。

【CBcloud 社長】「彼らがいなければものが届かないというのを実感した。ドライバーの満足する働き方だったり、生産性を上げる取り組みをしていく」

運送業界はいま待ったなしの改革が求められていて各社知恵を絞っています。

#2024年問題 #宅配ドライバー #配送 #物流 #再配達減
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