東北大学のスーパーコンピューター活用 南海トラフ地震想定した対応訓練

スーパーコンピュータによる津波の被害想定などを活用した訓練が6日、高知県庁で行われました。

県は東北大学のスーパーコンピュータがシミュレートする津波の到達時間や浸水の深さ、建物被害などを活用し毎年、訓練を行っています。6日の訓練には県職員らおよそ110人が参加。南海トラフ地震が発生した3日後にマグニチュード7クラスの余震が発生し、県沿岸部に津波警報が発表されたとの想定です。

職員らはシミュレートが示した情報をもとに市町村などに被害確認を行う一方、最初の発生から3日後ということで、避難所の受け入れ体制や備蓄燃料の残量の確認、支援物資受け入れのための物流体制の整備なども合わせて行っていました。

（東北大学 越村俊一 教授）
「大きな災害が起きた直後というのは被害状況が全く分からない状況が続いてしまう。我々はそういった時期に予測であっても予測情報に基づいて対応していただくことを利点として挙げさせてもらっている。できるだけ速やかに被災地が立ち直っていく、回復していくことに貢献したいと思う」

県は今回の訓練結果と、能登半島地震での事例を合わせて検証し、災害対策マニュアルの内容を向上させる方針です。