「政党支援無し」現職・青木氏が6選/No party support, incumbent Aoki elected for sixth time

3 週前
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史上最多の5人が立候補した目黒区長選挙は、きのう(21日)投票が行われ、現職の青木英二さんが6期目の当選を果たしました。各党が新人候補を支援するなか、政党の支援を受けずに戦った現職が制しました。
青木氏:「今回の選挙戦は約30カ所選挙カーを使わずに足で足で歩いた。」「各地域でマイクを多くの皆さんに持っていただいて、本当に勝ち抜いた勝負・勝利だと思います」
今回の目黒区長選挙は5期20年を務めた現職の青木英二さんが、2万5439票を獲得し、次点の候補に5000票以上の差を付けて当選しました。
青木氏・14日街頭「今回は私にとっては政治活動40年を続けてきた最後の選挙になります。それは目黒のための最後の大仕事」
今回、青木さんは政党の推薦を受けず、地元の商店会の支援者らと街を練り歩き、各地で政策を呼びかけていました。他の候補者から「多選批判」を受けるなか、「6期目が最後の大仕事」だと訴え、支持を固めました。
当選した青木英二氏:「まあ一定、私の4年間というか、任期20年が一定評価を受けてきたのではと思っている。」「区政そのものを改革していく、その先頭に立つということで身を切る改革を区長としてやっていくという…」
伊藤悠氏:「この度、敗戦、負けた、それも完敗したということは本当に皆さんに申し訳なく思います。」
地域政党の都民ファーストの会と国民民主党が推薦した伊藤悠さんは特別顧問の小池知事や玉木代表が繰り返し応援に入るなど、手厚い支援を受けて選挙戦を展開しましたが、結果は約2万票で次点となりました。
伊藤悠氏:「ある意味最高の舞台を選挙期間中1週間、作っていただいた」「にも関わらず、約5000票だと聞いている。5000票差という私にとっては完敗です」
都民ファーストの会で共同代表も務めた伊藤さんの敗北に小池知事は…。
小池知事:「結果として青木区長が6期を決められた。」「伊藤さんも残念でした。」
立憲民主党が推薦し、共産党や社民党が支持した西崎翔さんは、各党の国会議員が演説に駆けつけるなど、「野党共闘」を押し出す選挙戦を展開しましたが、2万票に届きませんでした。
西崎氏:「党派問わず様々な立場の方に応援いただいたと心から感謝を申し上げたい」「今後どういう形か分からないが、引き続きそうした方々と同じ方向をむいて活動していきたいと思っている。」
また自民党が推薦した河野陽子さんは、区民の目線に立つ女性初の区長を目指すと訴えましたが、及びませんでした。
今回の区長選挙の投票率は36.21%で前回と比べて2.88ポイント上昇しました。
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ここからは目黒区長選挙を取材した田中さんに選挙結果について詳しく聞いてきます。まず現職の青木区長が激戦を制した要因をどう分析していますか?
⇒今回は政党からの支援がない現職が、政党の支援を受けた新人らを破る形となりましたが…ポイントは「地元と業界団体の票」です。青木さんは今回、商店会の支援者らとともに地元を30カ所に渡り練り歩き支持を訴える選挙戦を展開しました。また政党からではなく「連合東京」など業界団体からの支援を取り付けていたんです。こうした足元をきちんと固めた選挙戦略が、今回の選挙結果の一因だとみられます。
今回、カギを握ると見られていた公明党の動きはどうだったんでしょうか?
⇒選挙期間中、公明党は「態度は決めていない」と説明していました。各陣営の話や選挙結果を分析する限り、組織が主導する表立った投票の動きはなかったとみられます。
また今回の選挙では次点となった伊藤さんの応援に都民ファーストの会の特別顧問を務める小池知事が繰り返し入っていたことも印象的でしたが…
⇒告示日と最終日の前日、そして最終日の3度にわたり、応援にかけつけるという、力の入りようでした。
小池知事14日:「伊藤悠さんが先頭に立っていただきたい、いかがですか」
小池知事19日:「私は目黒には3つの名物があると申し上げている。目黒の桜、目黒のさんま、そして伊藤悠」
小池知事は去年の豊島区長選と江東区長選、そして今年1月の八王子市長選と、応援した候補が立て続けに当選し、「負けなし」の状態でしたが、今回、「連勝」が途絶える結果となりました。
現在、江東区で衆議院15区補選も行われていますが、今回の結果は影響しそうでしょうか?
⇒都民ファーストの会の幹部に取材したところ、「目黒区の選挙結果に、江東区民は注目していない」と、補選への影響は少ないと分析しています。一方、立憲民主党の都連幹部は、「小池知事の神通力が切れてきたのでは」と話し、今後、組織の勢いが弱まるのではないかと分析しています。15区補選に続き、夏には知事選と都議補選が予定されていますので、各党の動きはさらに複雑になっていきそうです。
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