なぜロシアはウクライナで戦う米国のM142HIMARSをとても恐れているのか

なぜロシアはウクライナで戦う米国のM142HIMARSをとても恐れているのか
ウクライナ・ロシア戦争は、大砲こそ戦争を司るものであることをはっきりと、念を押して確認させたようなものです。ロシア軍は、大砲とロケット砲が持つ大きな優位性を利用して、ファイアウォールを作り、ウクライナの陣地を破壊しています。一方、ウクライナ軍には今のところ対抗できるものがありません。近代的な大砲や多連装ロケットシステム、略してMLRSが圧倒的に不足しているのです。しかし先週、アメリカのホワイトハウスは、MLRSのM142 HIMARSをウクライナに納入することを正式に発表しました。ジョー・バイデン大統領のウクライナへのHIMARS供与決定は、NATO加盟国にも同システムのウクライナ供与を事実上認めたものであり、雪崩現象を引き起こす可能性すらあります。