中野祐介浜松市長誕生!公約の中身は?(2023年浜松市長選挙)

1 年前
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令和5年(2023年)4月9日投開票が行われた浜松市長選挙は、新人2人【中野祐介氏(新人53歳:自民・公明推薦、嶋田博氏(新人74歳:共産推薦)】の一騎打ちとなり、中野氏が初当選した。しかし、今回の選挙選は、見方によっては、中野氏の政策に賛同したということではなく、消去法による結果と思ったほうが良いのかもしれない。
中野氏の公式サイトに、「市民の皆さまへの3つの誓い」という公約が掲げられていた。中野氏が浜松に住んでいた頃の平成元年当時は、松菱、西武、遠鉄の3つの百貨店と、メイワン、丸井、ニチイ、イトーヨーカドーなど多くの大型商業施設が中心市街地にあった。本来だったら選挙戦の争点の一つになってもおかしくない松菱跡地の問題に触れていなかったことが残念。もし取り組む気持ちがあるようだったら、市長就任と同時に旧松菱の地権者に挨拶に行き、前市長の問題発言を改め、関係改善に努めて欲しい。
県立野球場の建設促進と周辺環境の整備。これは前市長と商工会議所の言っていることそのままだった。遠州灘海浜公園篠原地区の県営野球場構想の推進は、四ツ池公園にある市営浜松球場を廃止して、そこに陸上競技場を建設するということが前提となっている。確かに浜松市内には草薙球場規模の野球場は必要だが、ドーム型にすると370億円以上の事業費が見込まれますので現実的ではない。しかし、篠原にしなければドーム型にする必要はないので、それなりの球場を作っても県民の理解は得られるはず。浜松商工会議所は、ドーム型にすればプロ野球の試合が開催されると言い、どの球団が年間何試合来るのかという議論になったら、今度はコンサートを開催すればいいと、小学生並みの発言をしている。このままドーム球場で進めると、「そもそも浜松に野球場なんか」という議論になってしまう。中野氏は高塚駅から現地まで歩いてみたのだろうか?高塚駅の駅前広場とその周辺環境を確認したのだろうか?公共交通機関も含め本当にあの場所で良いのだろうか?もう一度考え直して欲しい。
最後に、前市長は在任中を振り返り、たくさんの産業を誘致したみたいなことを言っていたが、2016年に浜松市の製造品等出荷額が静岡市に抜かれ、GDPにおいても同じく後塵を拝し、現在でもその差を縮めることはできない。
浜松は素晴らしい都市だ。しかし、現実から目を逸らした結果、やらなければならないことがたくさんある。中野氏に期待している市民は多いはずだ。自分の色を出して大きな団体に睨まれても、実績を評価してもらえば必ず次も当選する。逆に前市長と同じ路線を辿れば強力なライバルが出現することもあるだろう。

市内GDP推移

2011年
浜松市3.14兆円
静岡市3.11兆円
磐田市1.18兆円

2015年
静岡市3.26兆円
浜松市3.10兆円
磐田市1.25兆円

2019年
静岡市3.51兆円
浜松市3.24兆円
富士市1.21兆円
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