最後の言葉は「パパ、船に水が…」娘(16)失い真相追う父 高校生ら299人死亡、韓国セウォル号沈没事故から10年で追悼式

2 週前
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韓国で、高校生ら300人以上が亡くなった旅客船「セウォル号」の沈没事故から、16日で10年。

遺族たちは10年たったいまも、真相究明を求め続けている。

2014年4月16日、修学旅行中の高校生ら299人が亡くなり、5人が行方不明になったセウォル号沈没事故。

真っ先に船を脱出した船長や運航会社幹部らは有罪となったが、事故の原因は明確に示されず、真相は不明のまま10年が過ぎた。

セウォル号は、事故から10年たったいまも保存されているが、船体は茶色くさび、年月がたったことを感じさせる。

あれから10年間、映像を記録し続けるムン・ジョンテクさん(61)。
当時16歳だった娘のジソンさんを失った。

娘を亡くしたムンさん「どうやって沈没したのか、過程を少しでも知りたくて、いまでもカメラを持っています」

事故直後、沈みゆく船内にいるジソンさんから電話があったという。

娘を亡くしたムンさん「『パパ、船に水がたまってきている』と言ったから、『出てこい』と言った。結局それが最後の通話になった」

ジソンさんが見つかったのは、事故から15日後。
なぜ娘を失わなければならなかったのか、真相を追い続けている。

娘を亡くしたムンさん「父のやるべき仕事は一生懸命にやること。そうしてこそ報われる」

遺族らは16日午後、追悼行事を開き、真相究明を訴える。
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