小浜市金屋の「萬徳寺」(まんとくじ)は、小浜市の国宝・国重文を所蔵する“八ヶ寺”の一つです。1370年ごろ安芸円明寺の覚応法印が、この地にあった天台宗極楽寺を正照寺と改め真言宗を広めました。天文13年(1544)に、祈願所となり、罪人は入寺すれば助かるという若狭唯一の「駆け込み寺」となったそうです。慶長7年(1602)寺号を萬徳寺と改めました。庭園は江戸初期(1677)に小浜藩主の命により作庭され、昭和27年(1952)に国指定名勝を受けています。本堂の南西方の斜面を利用した埋石式枯山水庭園で、5月から6月