「巖を人間らしく過ごさせて」姉・ひで子さんが最終陳述 検察は死刑を求刑【袴田事件再審公判ドキュメント⑮】

3 週前
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静岡地方裁判所で5月22日に開かれた、いわゆる「袴田事件」の再審=やり直しの裁判で、検察は袴田巖さんに改めて死刑を求刑しました。
【袴田事件再審公判ドキュメント/1/2/3/4/5/6/7/8/9/10/11/12/13/14】<中井秀カメラマン>
「静岡地裁です。傍聴券を求める人の列ができています」<社会部 山口駿平記者>
「事件から死刑確定まで14年、1度目の再審が認められるまで48年、再審決定の取り消しを経て、2度目の再審が結審するきょうまでで58年の月日が過ぎました。問われているのは命の重みと司法の在り方そのものです」5月22日午前から、静岡地裁で開かれた袴田巖さんのやり直し裁判の15回目の公判。検察は書面による被害者遺族の意見陳述を行いました。<検察が読み上げた被害者遺族の意見陳述>
「尊い4人の命が奪われた被害者がいることを忘れないでほしい。再度真実を明らかにしてほしい」遺族の意見陳述をふまえた上で、検察は袴田さんが金品強奪を目的に一家4人を殺害した犯人だとし、求刑を行いました。「被害者4人の将来を一瞬にして奪った犯行の結果は、極めて重大。強固な殺意に基づいた極めて冷酷で残忍なもの。被害者4人や遺族の無念は計り知れない」求めたのは56年前と同じ死刑でした。検察側の死刑求刑を受けた弁護側は「検察がまた冤罪事件を生み出そうとしている」などと批判。そして「袴田さんは犯人に仕立て上げられた」などとして無罪を主張しました。これまで死刑判決の決め手とされてきた証拠は、捜査機関によってねつ造されたものだと訴えました。審理の最後には、袴田さんの代わりに出廷している姉のひで子さんが被告人の代理として意見を陳述しました。「58年戦ってまいりました。わたくし91歳、弟・巌88歳、余命いくばくもない人生かと思いますが、弟巌を人間らしく、過ごさせてくださいますようお願い申し上げます」と声を震わせながら裁判官に訴え、最後に深々と頭を下げました。ひで子さんの意見陳述で袴田さんのやり直し裁判はすべての審理を終えました。<袴田ひで子さん>
「本当に長い裁判で本当に皆さんもお疲れでございましょうが、ご苦労様でございました。ありがとう、皆様。長年ありがとうございました。やっと裁判が終わりました」判決は、9月26日に言い渡されるということです。

詳細は NEWS DIG でも!↓
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/sbs/1185634
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