元自衛官・五ノ井里奈さん「正しい判決を」強制わいせつ事件裁判・12月12日に判決 求刑は懲役2年 (23/12/11 18:57)

4 個月前
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元自衛官・五ノ井里奈さんに対する強制わいせつ事件の裁判は、12月12日に判決を迎える。「事実を認めて反省して欲しいという思いを、頑張って伝えたんですけど、なかなか伝わらなかったということが残念」…判決を前に五ノ井さんが福島テレビの取材にこたえた。

<事件は2021年8月>
陸上自衛隊郡山駐屯地に所属していた五ノ井里奈さん。2021年8月、北海道の演習場で元隊員3人に仰向けに倒され、下半身を押し付けられるなどの被害に遭ったとされている。強制わいせつの罪で起訴されたのは、渋谷修太郎被告、関根亮斗被告、木目沢佑輔被告。当時、五ノ井さんよりも階級が上の隊員だった。

<謝罪は自衛隊から指示?>
2023年6月に始まった裁判。初公判で3人の被告は「下半身の接触はなかった」と起訴内容を否認、無罪を主張した。さらに2022年10月、五ノ井さんに直接謝罪をした3人の被告。しかし、謝罪は自衛隊から指示を受けたもので、セクハラ行為を認めるものではないと述べた。
五ノ井さんは「謝罪に関して、自衛隊の指示という証言が出ていましたけど、自衛隊側がそんな指示をしてないと思っています」という。

<弁護側の主張>
五ノ井さんの証言では、宴会の場で上司から格闘技の技を掛けるように言われたという3人の被告。それぞれが五ノ井さんに技をかけたあと、覆いかぶさり腰を振ったという。
これに対し弁護人は、渋谷被告については「笑いを取る意図で腰を動かしたが下半身の接触はないこと」関根被告と木目沢被告については「腰を動かしたことはなく下半身の接触もない」と主張している。

<3人に懲役2年を求刑>
一方、検察側は「五ノ井さんの証言」や「複数の目撃証言」に信用性があるとした上で、下半身が接触したか否かに関わらず覆いかぶさり腰を振った行為がわいせつな行為にあたると指摘。「五ノ井さんは尊厳を傷つけられ、大きな精神的苦痛を被った」として3人にそれぞれ懲役2年を求刑した。

<正しい判決が出ることを望む>
「被害時の光景が頭から離れません。今、正直、生きることがつらい。被告人が反省する日は永遠に来ない」…五ノ井さんは、心情についてこう述べた。判決を前に、五ノ井さんが改めて望むことは
「正しい判決を出してほしいというのは、思いとしてある。正しい判決が出ることによって、次の被害者が出ないかもしれない。本当の意味で、彼らたちはしっかりと自分自身とやった行為と向き合ってほしい」

<五ノ井さんの思いを支えたい>
五ノ井さんは、これまで全ての公判に出廷し、裁判の行方を見守ってきた。
顔と名前を出し、性被害を訴えた五ノ井さん。行動を起こすことで心のない誹謗中傷にも苦しめられている。「自分が声をあげることで次の被害者を生まない」という五ノ井さんの思いを支えようと、誹謗中傷や性被害の問題に関わる人も、これまで裁判を傍聴している。
木村花さんの母親・木村響子さんは「裁判をしたり取材を受けたりすることで、心無い言葉や誹謗中傷をされてしまって、それが私にとっては他人事ではない」と話し、伊藤詩織さんは「これ以上、被害を受けた人にここまでその人言葉で話さなければ理解できない社会を変えていかなくてはと強く思う」と話す。

判決は12月12日、福島地方裁判所で午後1時半に言い渡される。
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