静岡県を襲った台風15号。記録的な大雨は各地で甚大な被害をもたらし、断水をはじめ、今もなお深刻な影響が続いています。
雨脚が強くなった9月23日夜からの県内の状況をまとめました。
静岡県内では23日夜から、急激に雨脚が強まり、線状降水帯が発生しました。
雨雲の動きを見ても、西部から中部にかけて同じ場所で雨が降り続いているのが分かります。
落合健悟記者：こちら浜松市の道路では、私のすねが浸かるほど冠水しています。
見える範囲で4台の車が動けなくなっています。
11の市と町で、1時間に110ミリを超える猛烈な雨が降り「記録的短時間大雨情報」が16回のべ32カ所に発表されました。
浸水被害は4000棟以上に上っています。
記録的な大雨は各地で大きな被害をもたらしました。
掛川市では土砂崩れが発生して住宅が倒壊し、45歳の男性が死亡。
袋井市では冠水した道路の近くで、74歳の男性が死亡しているのが見つかりました。
また、川根本町では陥没した道路に70代の男性2人が乗った軽トラックが転落し、1人は自力で脱出しましたが、もう1人の行方が分かっていません。
さらに…旅館の1階部分に流れ込んだ濁流。
静岡市葵区油山にある旅館では、1階部分に大量の濁流が流れ込みました。
旅館にいた宿泊客4人と従業員2人、あわせて6人が2階などに避難、朝になって消防がヘリコプターで宿泊客4人を救助しました。
牧之原市から御前崎市にかけては突風が発生。
43件の被害が確認され、気象台は竜巻の可能性が高いと発表しています。
福島流星記者：JR静岡駅南口です。大雨の影響でしょうか、停電が発生しています。信号機がまったくついていません。
県内では広い範囲で停電が発生し、静岡市では、葵区を中心に約12万戸で不便を強いられました。
三浦雅浩カメラマン：山々を越えて電力を供給する鉄塔が2本根元から折れてしまっています。
停電は、静岡市葵区で山が崩れ、送電用の鉄塔2基が倒れたことが原因でした。
中部電力パワーグリット静岡支社・中村佳津宏支社長：
残念ながら（停電が）2時にスタートして朝8時まで、都合6時間鉄塔が倒れているということを確定するまでに時間がかかってしまった。大変申し訳なかったと思っています。
新幹線や在来線は運転見合わせが続きました。
竹下昇輝記者：JR静岡駅です。24日正午を過ぎましたが、現在も在来線は運転を見合わせています。改札口の前には運転再開を待つ人の姿がみられます。
利用客：どうしようかなと思って、ほんと動くまでちょっとこの辺でひまつぶしてかな。
終電を前に列車の運行が打ち切られた23日夜、JRは静岡駅で在来線の列車を休憩場所として開放し、車内では毛布などが配られました。
そして、橋の崩落や道路が寸断され、孤立した地域も。
福島流星記者：清水区清地地区です。対岸にかかっていた橋が跡形もなくなくなってしまっています。
孤立した住民のため、消防のヘリコプターが出動し救出活動にあたりました。
住民26人は親戚の家などに身を寄せたということです。
さらに深刻な影響が今もなお続いているのが断水です。
福島流星記者：静岡市清水区ではきょうも(25日)断水が続いています。市内に設けられた給水所には、厳しい日差しの中50人以上が列をつくっています。
静岡市清水区では興津川の取水口に流木などが詰まり、由比・蒲原地区を除くほぼ全域約6万3000戸で断水が続いています。
清水区民：（コロナ禍）こういう時だから手洗いはちゃんとやりたいと思って。それが一番困るなと思って。Ｑ夕飯はどうする？備蓄用のごはんありますね。パックのカレーとかもレトルトで、ただあっためればいいからこういうのを使って。
また、給水の支援に海上保安庁や地元の企業も協力しています。
こちらの企業は井戸水を提供しています。
清水区民：（こういう場所がね）もっといっぱいあるとみなさんやっぱり遠いところだと運べないって、やっぱり主人の母も腕も痛いし遠くにあっても水を取りに行けないよって言っていて。
また、海上保安庁も巡視船を使った給水を行っています。
巡視船おきつ・河本行弘船長：巡視船は割と大きな潜水タンクを持っていますので、それを住民の皆様に提供できればお役に立てると思いまして、今回こういう活動をさせて頂いております。
支援の動きが広がる中、一刻も早い復旧が求められています。
#台風15号
#被害
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雨脚が強くなった9月23日夜からの県内の状況をまとめました。
静岡県内では23日夜から、急激に雨脚が強まり、線状降水帯が発生しました。
雨雲の動きを見ても、西部から中部にかけて同じ場所で雨が降り続いているのが分かります。
落合健悟記者：こちら浜松市の道路では、私のすねが浸かるほど冠水しています。
見える範囲で4台の車が動けなくなっています。
11の市と町で、1時間に110ミリを超える猛烈な雨が降り「記録的短時間大雨情報」が16回のべ32カ所に発表されました。
浸水被害は4000棟以上に上っています。
記録的な大雨は各地で大きな被害をもたらしました。
掛川市では土砂崩れが発生して住宅が倒壊し、45歳の男性が死亡。
袋井市では冠水した道路の近くで、74歳の男性が死亡しているのが見つかりました。
また、川根本町では陥没した道路に70代の男性2人が乗った軽トラックが転落し、1人は自力で脱出しましたが、もう1人の行方が分かっていません。
さらに…旅館の1階部分に流れ込んだ濁流。
静岡市葵区油山にある旅館では、1階部分に大量の濁流が流れ込みました。
旅館にいた宿泊客4人と従業員2人、あわせて6人が2階などに避難、朝になって消防がヘリコプターで宿泊客4人を救助しました。
牧之原市から御前崎市にかけては突風が発生。
43件の被害が確認され、気象台は竜巻の可能性が高いと発表しています。
福島流星記者：JR静岡駅南口です。大雨の影響でしょうか、停電が発生しています。信号機がまったくついていません。
県内では広い範囲で停電が発生し、静岡市では、葵区を中心に約12万戸で不便を強いられました。
三浦雅浩カメラマン：山々を越えて電力を供給する鉄塔が2本根元から折れてしまっています。
停電は、静岡市葵区で山が崩れ、送電用の鉄塔2基が倒れたことが原因でした。
中部電力パワーグリット静岡支社・中村佳津宏支社長：
残念ながら（停電が）2時にスタートして朝8時まで、都合6時間鉄塔が倒れているということを確定するまでに時間がかかってしまった。大変申し訳なかったと思っています。
新幹線や在来線は運転見合わせが続きました。
竹下昇輝記者：JR静岡駅です。24日正午を過ぎましたが、現在も在来線は運転を見合わせています。改札口の前には運転再開を待つ人の姿がみられます。
利用客：どうしようかなと思って、ほんと動くまでちょっとこの辺でひまつぶしてかな。
終電を前に列車の運行が打ち切られた23日夜、JRは静岡駅で在来線の列車を休憩場所として開放し、車内では毛布などが配られました。
そして、橋の崩落や道路が寸断され、孤立した地域も。
福島流星記者：清水区清地地区です。対岸にかかっていた橋が跡形もなくなくなってしまっています。
孤立した住民のため、消防のヘリコプターが出動し救出活動にあたりました。
住民26人は親戚の家などに身を寄せたということです。
さらに深刻な影響が今もなお続いているのが断水です。
福島流星記者：静岡市清水区ではきょうも(25日)断水が続いています。市内に設けられた給水所には、厳しい日差しの中50人以上が列をつくっています。
静岡市清水区では興津川の取水口に流木などが詰まり、由比・蒲原地区を除くほぼ全域約6万3000戸で断水が続いています。
清水区民：（コロナ禍）こういう時だから手洗いはちゃんとやりたいと思って。それが一番困るなと思って。Ｑ夕飯はどうする？備蓄用のごはんありますね。パックのカレーとかもレトルトで、ただあっためればいいからこういうのを使って。
また、給水の支援に海上保安庁や地元の企業も協力しています。
こちらの企業は井戸水を提供しています。
清水区民：（こういう場所がね）もっといっぱいあるとみなさんやっぱり遠いところだと運べないって、やっぱり主人の母も腕も痛いし遠くにあっても水を取りに行けないよって言っていて。
また、海上保安庁も巡視船を使った給水を行っています。
巡視船おきつ・河本行弘船長：巡視船は割と大きな潜水タンクを持っていますので、それを住民の皆様に提供できればお役に立てると思いまして、今回こういう活動をさせて頂いております。
支援の動きが広がる中、一刻も早い復旧が求められています。
#台風15号
#被害
#静岡
