松本人志さんが文春を提訴 文春敗訴の事例から考える 「僕ならこうするね(笑)」

4 個月前
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お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さん(60)が飲み会での性的行為などを強要したと報じた週刊文春の発行元である文芸春秋に対し、名誉棄損による損害賠償と謝罪広告の掲載を求め、東京地裁に提訴した。22日、松本さんの所属する吉本興業が発表しました。請求額は5億5000万円にのぼります。
報じられた性加害の内容は、松本さんらが2015年冬、ホテル内で参加女性に対し、性的行為を行ったとする報道。女性の「性的暴力行為を受けた」とする証言を報じました。
週刊文春は「一連の報道には十分自信を持っています」とするコメントを発表しています。
週刊文春の訴訟史を調べてみました。結構、負けているんですね。証言に依拠していてもその証言の信用性が疑われて文春側が負けた裁判もあります。衆院議員、片山さつきさんのケースです。
これは、2018年、会社経営者が税務調査に絡む口利きを依頼し、片山さんの私設秘書である税理士に100万円を支払った。片山さんは議員事務所で経営者と面会し、国税局長に電話した、とするものです。
1審は片山さん側が敗訴しましたが、2審で逆転勝訴。330万円の賠償命令が命じられました。
事実があったとされる日、片山さんは非常に忙しく、面会や電話をする時間的猶予はなかった、とし、「証言意外に客観的な証拠がない」として、文春側が敗訴したのです。
2012年には東国原英夫さんが宮崎県知事をしていたころ、20人の女性と同時に交際し、うち1人とは知事室で性行為に及んだ、とする記事が訴えられました。
東国原さんは220万円の賠償命令を勝ち取りました。これは知事室の性行為に至っては、県職員なども証人がいるわけですから、その裏付けが乏しかったという事なのだと思います。
面白いな、と思ったのは、黒川紀章氏(故人)がデザインした愛知県豊田市の公費100億円をかけて造った「恐竜の橋」が「市民の大罵声」という記事でした。
これは、「肯定的な評価もあったのに、批判的な評価ばかりをことさらに取り上げた」と判決理由が述べられ、文春は600万円の支払いに加え、謝罪広告まで命じられました。文春側は「謝罪広告は、憲法21条に反する」と主張しましたが、一顧だにされませんでした。
今回も圧倒的に松本さんが不利だという声もありますが、僕は女性の証言の信用性が崩れれば、分からないと思っています。陸山会事件で取り調べを担当し、石川知裕衆院議員(当時)が供述していないのに、話したかのような書面を作成したとして懲戒処分を受け、退職した元検事が松本さんの代理人弁護士を務めています。
「引き受ける弁護士がいなかったのでは」という声もありますが、陸山会事件という巨額の政治資金規正法違反の被告の取り調べを任された検事ですから、決して「できない」弁護士ではないと思います。
裁判の行方に注目です。
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